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がん以外にも緩和ケアは可能?

前立腺がんの治療方法や緩和ケアができることは?

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前立腺がんとは

前立腺がんとは、男性にしか存在しない前立腺という組織に発生するがんを言います。一般に「高齢者のがん」と言われることもあり、罹患者の約90%は60歳以上の方。多くの場合は進行が遅く、発がんしてからがんと診断されるまでに数年、発がんしてから治療を要するまでに約40年かかるとされています。
他の多くのがんに比べれば、進行が遅く予後良好と言われる前立腺がんですが、中には骨転移・リンパ転移などにより症状が悪化する方も見られます。

前立腺肥大症との関係

同じく前立腺に発症する病気に前立腺肥大症がありますが、前立腺肥大症は前立腺がんとは全く異なる病気です。
前立腺肥大症は良性腫瘍で、病巣が外に広がったり他の臓器へ転移したりすることはありません。それに対して前立腺肥大症は悪性腫瘍で、病巣が外へ広がったり他の臓器へ転移したりすることがあります。
また、前立腺肥大症になると、頻尿や排尿困難、残尿感などの自覚症状が現れますが、前立腺がんの場合、病巣が大きくなるまでほとんど自覚症状が現れません(進行すると前立腺肥大症と似た症状が現れます)。病巣が骨に転移すると歩行困難や腰痛をきたす点も、前立腺肥大症と比べた前立腺がんの特徴です。

去勢抵抗性前立腺がんとは

前立腺がんの主な治療法にホルモン療法(内分泌療法)がありますが、ホルモン療法を続けているにも関わらず前立腺がんが再燃(進行)してしまう状態を、去勢抵抗性前立腺がんと言います。
前立腺がんは、様々な種類のがん細胞が集まって発症する病気ですが、それらのがん細胞の中には、ホルモン療法が効きにくいがん細胞があります。また、ホルモン療法に対して耐性を帯びるがん細胞もあります。それらのようなタイプのがん細胞が増殖することで、去勢抵抗性前立腺がんに進行していきます。

主な合併症

前立腺がんの治療における主な合併症として、尿失禁と性機能障害があります。尿失禁とは、自分の意志とは関係なく尿漏れを起こしてしまう症状のこと。性機能障害とは、主に勃起障害、射精障害、性欲減退を指します。
なお、合併症としての尿失禁に対しては、薬の処方や人工尿道の設置などがありますが、患者自身ができる対策として「骨盤底筋体操」があります。体位を変えながら意識的に肛門を締める等の体操です。前立腺がんの治療を受けることが決まったら、治療開始前から「骨盤底筋体操」を始めるよう推奨されています。

前立腺がんの検査

前立腺がんの主な検査方法として、以下4種類の方法を見てみましょう。

PSA検査

PSA検査とは、血液中に存在するPSA(前立腺特異抗原)の量を測定する検査です。健常な男性の場合はPSAの血中濃度がごく僅かであることに対し、前立腺がんの患者の場合はPSAの血中濃度が上昇します。ただし、前立腺肥大症の患者にも同様の結果が得られることから、両者の区別が難しいこともあります。

直腸診・経直腸エコー

直腸診とは、医師が患者の肛門から指を挿入し、前立腺の状態を確認する検査です。前立腺の大きさ、位置、硬さ、形などを指で確認することで、前立腺がんの可能性を診断します。
経直腸エコーは、患者の肛門から超音波を発する機器を挿入し、超音波画像を通じて前立腺がんの可能性を診断する検査です。直腸診と超音波検査を併せて行うことで、より精度の高い検査を行うことができます。

前立腺生検

PSA検査、直腸診、経直腸エコーなどを通じて前立腺がんの疑いが確認された場合、最終的な診断として行われるのが前立腺生検(確定診断)です。細い針を前立腺に刺し、組織を採取してがんの有無を確認します。

画像診断

前立腺がんの転移の有無を調べるため、画像診断が行われることがあります。一般に、リンパ節や肺への転移の確認にはCT検査、リンパ節への転移や前立腺外への浸潤等の確認にはMRI検査、骨への転移の確認には骨シンチグラフィ検査が行われます。

前立腺がんの治療法

前立腺がんの主な治療法として、外科手術、放射線治療、ホルモン治療(内分泌療法)の概要を見てみましょう。

外科手術

前立腺がんにおける外科手術とは、前立腺を全摘して膀胱と尿道を吻合する治療のことです。重篤な既往症のない方で、期待余命の長い方、悪性度の高い限局がんの方、前立腺肥大症を併発している方などにおいて、外科手術が検討されます。
術式には、下腹部を切開して行う開腹手術、腹腔鏡を用いて行う腹腔鏡手術、手術用ロボットを操作して行うロボット手術の3種類がありますが、近年は腹腔鏡手術とロボット手術が主流となっています。

放射線治療

放射線治療とは、前立腺がんの病巣に放射線を照射してがん細胞の消滅を目指す治療です。大きく分けて、体の外側から放射線を照射する「外照射療法」と、放射線を出す小さなカプセルを前立腺内に埋め込む「組織内照射療法(密封小線源療法)」の2種類があります。
「外照射療法」には、コンピューター制御によって放射線量を管理する「強度変調放射線療法」や局所への線量の集積性に優れた「重粒子治療」などがあります。

ホルモン治療(内分泌療法)

ホルモン治療(内分泌療法)とは、男性ホルモンの分泌を抑える治療を言います。前立腺がんは男性ホルモンの働きで進行することが多いため、シンプルに男性ホルモンの分泌を抑えることが、前立腺がんの改善に有効に働くことがあります。
ただし、外科手術や放射線治療とは異なり、ホルモン治療は根治を目指す治療ではなく、進行を遅らせる治療という位置づけです。継続してホルモン治療を行うことにより治療効果が弱くなっていくこともあるので、その場合には別のホルモン剤(アンドロゲン受容体シグナル阻害剤)での治療や化学療法(抗がん剤治療)などへの切り換えが検討されます。
なおホルモン治療には、倦怠感、ホットフラッシュ、肥満、骨密度低下、勃起不全、肝機能低下などの副作用が見られることがあります。

前立腺がんの緩和ケア

ステージⅣでも5年生存率が30%を超えるなど、進行が遅いことが特徴の前立腺がん。全てのがんの中で5年生存率が最も高いがんとされていますが、比率は少ないながらも、前立腺がんで命を落とす方がいることは事実です。
前立腺がんが他の臓器等へ転移して末期となり、積極的な治療が困難になった場合、医療機関は患者本人やその家族と相談し、緩和ケアという選択肢を提示することもあります。

緩和ケアチームとは

緩和ケアを選択した患者は、緩和ケア病棟に入院したり緩和ケア外来に通院したりなどし、体の痛みや心のつらさを和らげながら、残された日々のQOL向上を目指して過ごすことになります。
患者に緩和ケアを提供するのは「緩和ケアチーム」と呼ばれる専門家の組織です。医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師などの他、患者の心につらさを傾聴する心理士や食事の適切な摂り方をアドバイスする管理栄養士、経済的な不安などに対応するソーシャルワーカー、在宅での緩和ケアを総合的に支援するケアマネージャーなど、様々な分野の専門家が「緩和ケアチーム」となり、前立腺がん末期の患者の毎日を総合的にサポートします。

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