がん末期でお悩みならクリニックC4。末期がん、多発転移でもクリニックC4のトモセラピーなら治療の可能性があります。
〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町33番12号
抗がん剤治療から緩和ケアに切り替える…という時代は終わり、現在では、緩和ケアは治療が始まる前や相談があったときからスタートしている、という考え方が主流です。
抗がん剤治療と緩和ケアの並行について、さまざまなケースをまとめました。
早期から抗がん剤治療と並行することによって、治療効果の向上や余命を延長できたという症例が上がっているという緩和ケア。
緩和ケア科のチームは、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・臨床心理士・管理栄養士など、さまざまな職種の人々で構成されています。
患者様本人やご家族のQOL(生活の質)を低下させないように、さまざまな職種が関わり、知識や経験を出し合いながら専門性をもって関わるのです。
具体的にはどのように抗がん剤治療と並行して進められるのか、ある病院の緩和ケア科の事例をご紹介しましょう。
このクリニックの緩和ケア科では、慢性疾患の診断時から治療に伴う身体的・精神的な苦痛や内服薬による副作用などの悩みをチームでケア。カンファレンスを週1回おこない、苦痛の緩和や尊重された生活を送れるように協働しています。
緩和ケアを希望される患者様に対してはがん相談センターで面接をおこない、入院から外来診療へと継続した緩和ケアの体制構築に尽力。各診療科の医師や看護師からの依頼をもとに、がんと診断された直後から緩和ケアチームが外来や病棟で主治医や看護師と連携しながら、2014年には年間100例以上の緩和ケアを行ったのだそうです。
※参照:がん診療 化学療法・緩和ケア部(横浜市立大学付属 市民総合医療センター)
このように抗がん剤治療と並行した緩和ケアに注力しているクリニックもありますが、まだまだ「抗がん剤治療から切り替え、終末ケアとして緩和ケアを行う」という施設も多数。治療と並行しての緩和ケアを望むなら、病院を綿密にリサーチして選ぶ必要があるでしょう。
在宅で抗がん治療を継続するには、訪問診療を受ける必要があります。また、症状によっては訪問介護・訪問入浴・訪問リハビリといった医療・介護サービスも必要となるでしょう。
在宅での緩和ケアを希望する場合、がん治療で通院や入院をしていたのであれば、担当医師に紹介状の作成を依頼しましょう。紹介状が訪問診療医や訪問看護ステーションに共有されたのち、在宅による緩和ケアチームの体制が整えば、これまでの生活に近い形で過ごしながら緩和ケアを受けられるのです。
在宅で緩和ケアを受けることが可能なのは、以下の抗がん剤を使用中の患者様です。
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
アレクチニブ (アレセンサ) |
アレクチニブ | アレセンサ |
イリノテカン (カンプト) |
イリノテカン | カンプト、トポテシン |
エルロチニブ (タルセバ) |
エルロチニブ | タルセバ |
カルボプラチン (パラプラチン) |
カルボプラチン | パラプラチン |
ゲフィチニブ (イレッサ) |
ゲフィチニブ | イレッサ |
ゲムシタビン (ジェムザール) |
ゲムシタビン | ジェムザール |
TS-1 (ティーエスワン) |
TS-1 (ティーエスワン) |
TS-1 (ティーエスワン) |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
パクリタキセル (タキソール、アブラキサン) |
パクリタキセル | タキソール アブラキサン |
ビノレルビン (ナベルビン) |
ビノレルビン | ナベルビン |
ペメトレキセド (アリムタ) |
ペメトレキセド | アリムタ |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
イリノテカン (カンプト) |
イリノテカン | カンプト、トポテシン |
オキサリプラチン (エルプラット) |
オキサリプラチン | エルプラット |
カペシタビン (ゼローダ) |
カペシタビン | ゼローダ |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
シスプラチン | シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
TS-1 (ティーエスワン) |
TS-1 (ティーエスワン) |
TS-1 (ティーエスワン) |
ドセタキセル (タキソテール) |
ドセタキセル | タキソテール |
トラスツズマブ (ハーセプチン) |
トラスツズマブ | ハーセプチン |
ニボルマブ(オプジーボ) | ニボルマブ | オプジーボ |
パクリタキセル (タキソール、アブラキサン) |
パクリタキセル | タキソール アブラキサン |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
ソラフィニブ (ネクサバール) |
ソラフィニブ | ネクサバール |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
UFT (デガフール・ウラシル) |
UFT (デガフール・ウラシル) |
|
イリノテカン (カンプト) |
イリノテカン | カンプト、トポテシン |
オキサリプラチン (エルプラット) |
オキサリプラチン | エルプラット |
セツキシマブ (アービタックス) |
セツキシマブ | アービタックス |
トリフルリジン・チピラシル (ロンサーフ) |
トリフルリジン・チピラシル | ロンサーフ |
パニツムマブ (ベクチビックス) |
パニツムマブ | ベクチビックス |
フルオロウラシル (5-FU) |
フルオロウラシル | ファイブエフユー (5-FU) |
ベバシズマブ(アバスチン) | ベバシズマブ | アバスチン |
レゴラフェニブ (スチバーガ) |
レゴラフェニブ | スチバーガ |
レボホリナート (ロイコボリン、アイソボリン) |
レボホリナート | ロイコボリン アイソボリン |
FOLFIRI療法 | ||
FOLFOX療法 |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
カバジタキセル (ジェブタナ) |
カバジタキセル | ジェブタナ |
ドセタキセル (タキソテール) |
ドセタキセル | タキソテール |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
TS-1 (ティーエスワン) |
TS-1 (ティーエスワン) |
TS-1 (ティーエスワン) |
UFT (デガフールウラシル) |
UFT (デガフールウラシル) |
|
イリノテカン (カンプト) |
イリノテカン | カンプト トポテシン |
エリブリン (ハラヴェン) |
エリブリン | ハラヴェン |
カルボプラチン (パラプラチン) |
カルボプラチン | パラプラチン |
ゲムシタビン (ジェムザール) |
ゲムシタビン | ジェムザール |
シクロホスファミド (エンドキサン) |
シクロホスファミド | エンドキサン |
デノスマブ (ランマーク) |
デノスマブ | ランマーク |
ドキソルビシン (アドリアシン) |
ドキソルビシン | アドリアシン |
ドセタキセル (タキソテール) |
ドセタキセル | タキソテール |
トラスツズマブ (ハーセプチン) |
トラスツズマブ | ハーセプチン |
トラスツブマブエムタイシン (カドサイラ) |
トラスツブマブエムタイシン | カドサイラ |
パクリタキセル (タキソール、アブラキサン) |
パクリタキセル | タキソール、アブラキサン |
ビノレルビン (ナベルビン) |
ビノレルビン | ナベルビン |
フルオロウラシル (5-FU) |
フルオロウラシル | ファイブエフユー (5-FU) |
ベルツズマブ (パージェタ) |
ベルツズマブ | パージェタ |
メトトレキサート | メトトレキサート | メトトレキサート メソトレキセート |
ラパチニブ (タイケルプ) |
ラパチニブ | タイケルプ |
AC-T療法 | ||
AC療法 | ||
CAF療法 | ||
CMF療法 | ||
EC療法 | ||
FEC療法 | ||
TC療法 |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
イリノテカン (カンプト) |
イリノテカン | カンプト、トポテシン |
カルボプラチン (パラプラチン) |
カルボプラチン | パラプラチン |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
シスプラチン | シスプラチン、ランダ他 |
ドセタキセル (タキソテール) |
ドセタキセル | タキソテール |
パクリタキセル (タキソール、アブラキサン) |
パクリタキセル | タキソール、アブラキサン |
ビンクリスチン (オンコビン) |
ビンクリスチン | オンコビン |
ブレオマイシン (ブレオ) |
ブレオマイシン | ブレオ |
マイトマイシン | マイトマイシン | マイトマイシン |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
AP療法 | ||
TC療法 | ||
カルボプラチン (パラプラチン) |
カルボプラチン | パラプラチン |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
シスプラチン | スプラチン、ランダ他 |
ドキソルビシン (アドリアシン) |
ドキソルビシン | アドリアシン |
ドセタキセル (タキソテール) |
ドセタキセル | タキソテール |
パクリタキセル (タキソール、アブラキサン) |
パクリタキセル | タキソール アブラキサン |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
カルボプラチン (パラプラチン) |
カルボプラチン | パラプラチン |
シスプラチン (シスプラチン、ランダ 他) |
シスプラチン | シスプラチン ランダ他 |
ドセタキセル (タキソテール) |
ドセタキセル | タキソテール |
パクリタキセル (タキソール、アブラキサン) |
パクリタキセル | タキソール アブラキサン |
ベバシズマブ (アバスチン) |
ベバシズマブ | アバスチン |
リポソーマルドキソルビシン (ドキシル) |
リポソーマルドキソルビシン | ドキシル |
薬の名前 | 一般名称 | 商品名 |
---|---|---|
シクロホスファミド (エンドキサン) |
シクロホスファミド | エンドキサン |
ダカルバジン | ダカルバジン | ダカルバジン |
ドキソルビシン (アドリアシン) |
ドキソルビシン | アドリアシン |
ビンクリスチン (オンコビン) |
ビンクリスチン | オンコビン |
ビンブラスチン (エクザール) |
ビンブラスチン | エクザール |
ブレオマイシン (ブレオ) |
ブレオマイシン | ブレオ |
プレドニゾロン (プレドニン) |
プレドニゾロン | プレドニン |
リツキシマブ (リツキサン) |
リツキシマブ | リツキサン |
CHOP療法 | ||
R-CHOP療法 |
在宅治療中、自宅で患者様の体調が悪くなった場合は、往診の医師と相談の上で入院などの適切な処置が取られます。
さらに、在宅治療では患者様だけでなく介護者のケアも肝要。介護者に疲れが出て介護ができなくなってしまう場合やその兆候が見られる場合、レスパイト入院(介護者の休養を目的とした短期入院)や施設へのショートステイ・入所ができる可能性があるので、担当のケアマネジャーに相談してみましょう。
自宅で緩和ケアを受ける場合、公的医療保障が適用され、入院するよりも費用が安くなる場合があります。
介護保険が適用されれば介護ベッドの貸与や介護サービスも受けられますので、こちらも検討・相談してみるとよいでしょう。
化学療法はがん治療において一般的な治療方法ですが、単独使用の場合、抗がん剤の効果が出るのは3割~4割ともいわれています。
抗がん剤は副作用が強くあるものが殆どですから、がん治療に効果が出ない場合にはデメリットしかありません。
抗がん剤が効かない場合や患者さん自身の身体が抗がん剤に耐えられないほど悪化している場合は、抗がん剤の使用を中止して緩和ケアに切り替えます。
がんの悪化によって腸閉塞や肝不全といった臓器障害が発症すると、使用可能な薬剤が減ってしまいます。とくに肝臓や腎臓の障害に対しての薬は副作用がひどい場合があるため、併用が困難。抗がん剤を使用するかどうかは、パフォーマンス・ステータスで判断されることがほとんどです。
パフォーマンス・ステータス(PS)とは、がん患者さんの日常生活レベルを指標化したもの。「0」~「4」の5段階で評価し、数字が大きいほど状態が悪いと判断します。
評価値 | 評価基準 |
---|---|
0 | 発症前と同じレベルで生活できる |
1 | 歩行などは問題なく日常生活を送れるが、激しい運動は制限される |
2 | 日中の半分以上をベッド以外で過ごしている 自分のことはできるが、それ以上の作業などはできない |
3 | 日中の半分以上をベッド上で過ごしている 自分のことの限られたことができる |
4 | 完全にベッド上で過ごし、全く動けない |
上記の指標で「3」以上の方には、抗がん剤を勧めることは少ないといわれています。
がん患者さんが抗がん剤治療を期待していても、抗がん剤治療が始まらない…という場合があります。
がんの根治が難しい患者様には基本的に全身化学療法がおこなわれますが、ご本人の身体の状態に合わせ、抗がん剤の使用を見送る場合があるのです。
抗がん剤治療はがんの治療はもちろんのこと、がんと付き合っていくための身体を作ることも目的としています。しかし、「副作用が強く耐えられない」「余命が短い」といった方とっては、ただ辛いだけの薬になりかねません。
こういった場合、がん患者さんは「早く抗がん剤で治したい」と思っていても、医療側は「この状態では抗がん剤の使用は難しい」と考えている…というように、意見の食い違いが起こります。
食い違いの要因として、患者様と医療側のコミュニケーション不足や説明不足が挙げられます。
抗がん剤治療を受けられない理由について説明をしっかりとおこない、緩和ケアへと切り替えれば、在宅でのケアに移行できる可能性があるのです。
現在は、「抗がん剤の治療終了後の緩和ケア」といった考えではなく、「抗がん剤の治療と緩和ケアの並行」が良いと考えられています。
抗がん剤治療から緩和ケアへと急に切り替えるのではなく、グラデーションのように移行していくのだという考え方を理解しておきましょう。
私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』