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がん以外にも緩和ケアは可能?

胃がんの辛さを和らげる緩和ケアとはどんな治療?

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胃がん患者さんの症状と緩和ケア

倦怠感・眠気

疲れやすい、体がだるい、億劫、集中力が低下するなどの疲れの感覚を"倦怠感"といいます。
健康な人でも一般的な症状ですが、がん患者さんには持続的な疲れやだるさがあり、日常生活に大きな支障が出ます。
がん患者さんに疲れなどの倦怠感が生じる原因は、がん自体によるものや、がん治療(抗がん剤治療・放射線療法・手術療法など)によるもの、がんに伴った合併症によるもの、がんに関連するストレスによるものなど多岐にわたりますが、倦怠感に対する治療法は十分に確立されていません。
休息によっても改善効果が得られないため、大変辛い症状といえます。
原因となりうる症状(痛み、貧血、不安、不眠など)がある場合には、それらの症状を緩和させる治療を行うことで疲れが軽くなる場合があります。具体的にはそれぞれの症状に対して効果が期待できる薬を用いたり、運動療法を行ったりします。

食思不振

食思不振(食欲不振)は多くの胃がん患者さんが経験する症状で、その程度や期間には個人差があります。食べる量が減ることが一つの目安になりますが、食欲がなくても無理に食べている場合などにはあまり変化しないこともあります。
食欲不振の原因は、がんそのものの影響、抗がん剤や放射線治療の副作用、(吐き気や下痢、味覚障害など)、心理的ストレスなどさまざまです。
食欲不振は食事摂取量の低下をもたらすだけではなく、患者さん自身に衰えていくことを自覚させたり、病状が進行しているのではないかという不安を与える症状でもあります。
治療が原因の場合には、治療内容やスケジュールから症状が出る時期を予測して、食事や日常生活の工夫をしていきます。
不安や抑うつが原因と診断された場合には、抗不安薬や抗うつ薬が処方されることもあります。その他、症状や状況に応じて、栄養や食事、 口腔ケア、生活環境など、できる工夫について具体的なアドバイスを受けることも可能です。
終末期の患者さんに対しては、輸液治療などの人工的な水分・栄養補給が行われることもあります。

嘔気(吐き気)・嘔吐

吐き気・嘔吐も、がん患者さんの多くに起こりうる症状です。
吐き気・嘔吐が続くと全身の状態が悪くなり、がんの治療を続けることが難しくなります。このため、最近は悪心・嘔吐を和らげるために、制吐薬だけでなくさまざまな対策がとられるようになりました。
吐き気を抑える薬を使うことや原因・症状の強さに応じた対策をすることで、症状を予防したり和らげたりすることができます。
食事の量や回数、調理法などを見直すことで悪心・嘔吐が軽減されることがあるので、看護師や管理栄養士に相談してみましょう。
今飲んでいる痛み止めや抗がん薬を減らしたりやめたいと思う際には自分で判断せず、医師や看護師、薬剤師に相談しましょう。

便秘

便が出ない、硬い、お腹が張るなどといった便秘の症状は、抗がん剤をはじめとする医薬品の副作用のほか、食事内容や精神的なストレスも原因としてあげられます。
便秘になると食欲も落ち、体力が消耗する原因にもなります。腹水などが同時にある場合には、便秘によるお腹の張りがさらに重くなります。
緩和ケアでは、痛みに対する治療が多くの場面で行われます。痛みに対しては医療用麻薬等の痛み止めも使われますが、麻薬性の痛み止めの副作用として便秘があります。
医師は、麻薬性の鎮痛剤を処方する際には便秘にも留意して便を柔らかくする薬を一緒に使うなどの工夫をします。患者さんによっては便秘ということを打ち明けにくい方もいらっしゃるかもしれませんが、相談すれば適切な対処をして貰えるので、症状を感じた時ははっきり伝えることが大切です。

浮腫(ふしゅ)

浮腫とは体のむくみのこと。がんが進行すると身体から栄養が減っていき、栄養が減っていくとアルブミンというたんぱく質が減少していきます。アルブミンが減少すると血管の中の水分が出ていくため、浮腫が生じるように。また、リンパ管が閉塞することによって浮腫が生じる場合もあります。
浮腫が強くなると、痛みやしびれの原因になることがあります。ひどい痛みには鎮痛剤などで対応することになります。
また、浮腫が悪化すると、歩きにくい、階段昇降ができない、疲れやすいなど、日常生活が制限されてしまうようになります。「自分の体じゃないみたい」といったボディイメージの変化や、自分でできることが減ったり介助を受けたりすることへの辛さなど、精神面にも影響を与えます。
緩和ケアとしての浮腫のケアの目標は、浮腫を悪化させないこと、リンパ漏などからの感染症を起こさないこと、患者さんに生じている浮腫以外の症状(疼痛ほか)の苦痛に併せて対処すること、そして患者さんを孤独にしないことです。
浮腫がひどくなる前にケアを開始することが、症状の軽減につながります。

疼痛

腹水とはお腹に水が溜まること。胃がんが進行すると腹膜播種(ふくまくはしゅ)を起こすことがあります。腹膜播種とは、胃がん細胞がお腹の中のスペースに広がること。お腹の中にがんが広がると炎症を起こし、腹水という水が溜まるようになります。
腹水がお腹に溜まると常にお腹が張った状態になり、少し動くのにもかなり苦しい状態になります。お腹の張りで胃や腸が圧迫されて食欲もなくなっていき、栄養状態が悪化していきます。
栄養状態が悪化すると、体の中からアルブミンというたんぱく質の一種が減っていきます。アルブミンは血管内に水分を保つ働きがあるため、減少すると血管内の水分がお腹の中のスペースに出ていき腹水となってしまいます。腹水はこの悪循環で溜まり続けていくのです。
腹水の緩和ケアとしては、利尿剤の投与や、お腹に針を刺して物理的に腹水を抜くこと、腹部が張って苦痛が増す際には医療用麻薬等の鎮痛剤を使用する方法もありますので、よく相談して方法を検討してみましょう。楽な体勢を探すことや、日常の介助も大切になります。

消化管閉塞

WHOが提唱している緩和ケアは、「痛みのない生活の実現」。がんによる痛みのほとんどは、適切に鎮痛薬を使用することで和らげることができるといわれています。緩和ケアでは、痛みの程度に応じて鎮痛剤を3段階に分けて使用していきます。
痛みが強い場合には、医療用麻薬のモルヒネが使われます。モルヒネというと、「中毒になる」「末期に使うもの」「だんだん効かなくなる」などの誤解を持つ人も多いようですが、そのようなことはありません。
吐き気・嘔吐、便秘、眠気などの副作用はありますが、十分な対策を行えば副作用を抑えることができます。
痛みのない快適な生活を送るための適切な鎮痛薬の量は、人によって異なります。鎮痛薬の量の多少は気になるかもしれませんが、大切なのは、患者さんが痛みのない生活が送れるかどうかです。

腹水

消化管閉塞とは、何らかの理由によって消化管(胃や十二指腸等)の中における便やガスの流れが滞り、詰まってしまった状態を指します。
胃がんが進行すると、胃や十二指腸の閉塞を生じやすく、吐き気や嘔吐、激しい腹痛を繰り返すことになり、患者さんに大きな苦痛をもたらします。
また、悪化すれば腸が壊死して穴があくなど命に関わる危険もあり、決して油断することはできません。
閉塞が生じた際は、チューブを鼻から胃に差し込み、このチューブから消化液を排出する(イレウスチューブ)方法や、胃に穴を開けて作った胃瘻(いろう)から消化液を排出する方法、もしくは、狭窄部をバイパスするように胃と空腸をつなぐ胃空腸吻合術(バイパス術)、筒型のステント(メッシュ状の金属の筒)を閉塞が生じた部分に留置するステント留置術等の治療を消化器外科医が施すことになります。

褥瘡

褥瘡(じょくそう)とは、いわゆる"床ずれ"のこと。同じ姿勢のまま長時間過ごすことで、接地部位の血流が悪くなることから発症します。
褥瘡の予防には大きく分けて、「体位変換」、「栄養管理」、「スキンケア」の3つがあり、これらを総合的に行うことではじめて褥瘡の予防に効果があります。

・体位変換…可能な限り体圧分散寝具を使用する/2時間を目安に体位変換を行う
・栄養管理…バランスの良い食事を心がける/必要に応じてサプリメントを使用する
・スキンケア…排泄物による皮膚の湿潤、汚染を防ぐ/保湿クリームを塗布する

褥瘡が発症してしまうと完治までに時間がかかり、心身ともに患者さんに大きな負担がかかってしまいます。患者さんや家族も適切な予防法を知り、日々のケアを行うことが大切です。

手術後のフォローアップ

一般的に多くのがんの経過観察期間は5年とされ、がんによっては5年~10年を過ぎても再発の可能性があります。そのため、手術を受けた後のフォローアップ(定期検診)は、がんの再発・転移を早期発見するためにも非常に重要で、手術後の経過観察は治療の一環です。
がんの進行度等によって定期検診の間隔や検査内容は多少異なりますが、術後3年目までは3カ月~半年に1回、4~5年目は半年~年1回のペースで、腫瘍マーカー、胸部X線、超音波、CT、内視鏡などの検査を行います。
定期的な診察の機会を設定することで、日常の不安についても次の検診で聞ける、という患者さんの安心にもつながります。

胃がんの検査方法

胃がんが疑われると、まず、「がんであるかを確定するための検査」を行い、次に、治療の方針を決めるために、「がんの進行度(進み具合)を診断する検査」を行います。

1)がんを確定するための検査

内視鏡検査やX線検査などを行い、病変の有無や場所を調べます。内視鏡検査では胃の内部を観察し、がんが疑われるところがあった場合はその部分をつまんで取り(生検)、病理検査で胃がんかどうかを確定します。

2)がんの進行度を診断する検査

治療の方針を決めるために、がんの深さや膵臓・肝臓・腸などの胃に隣り合った臓器への広がり、離れた臓器やリンパ節などへの転移を調べて胃がんの進行度を診断する必要があります。そのため、CT検査・MRI検査・PET検査などを実施。腹膜播種の可能性が強く疑われる場合は審査腹腔鏡が行われることもあります。

胃がんの治療方法

治療方法は、がんの進行の程度や体の状態などから検討します。
胃がんの治療法には、内視鏡治療・手術・抗がん剤治療・放射線治療などがあります。
治療方針は、標準治療に基づいて患者さんの体の状態や年齢、希望なども含めて検討し、担当医と共に決めていきます。

化学療法(抗がん剤治療)

化学療法とはいわゆる「抗がん剤」を用いる治療で、がん細胞に直接作用し、がん細胞を死滅させることを狙いとしています。
胃がんは抗がん剤の効きにくいがんのため、治療では手術が採用されることが多いのですが、手術で取り切れない微量ながんをコントロールしたり再発を予防するため、術後に抗がん剤治療が行われています。

放射線治療

放射線療法は、放射線を用いてがん細胞を殺すがん治療のこと。胃がんに対する効果は手術ほど確実ではないため、通常は行われません。現在では、再発した胃がんの痛みを和らげる目的で行われることが殆どです。

胃がんの手術方法

手術ではがんのある部分を切除しますが、周囲のリンパ節にがんが転移している可能性があるため、決められた範囲のリンパ節を併せて切除します。
胃の切除範囲は、がんのある部位やがんの深さ、リンパ節転移の有無などによって異なります。代表的なものは以下のとおりです。

胃全摘術

がんの範囲が広い場合や胃の上部に進行がんがある場合に行われ、胃の入り口(噴門)・出口(幽門)を含めた胃全てを切除します。

幽門側胃切除術

胃の下部から中央部分にがんが存在する場合、幽門を含めた胃の下部を約2/3切除します。

幽門保存胃切除術

胃の中央部分にある早期がんに対して行われ、胃の中央部分を約1/2切除し、残った上部と下部の胃を吻合します。

噴門側胃切除術

胃の上部にある早期がんに対して行われ、噴門を含めた胃の上部を約1/3~1/2切除します。

がんの緩和ケアとは?

緩和ケアを行うことで、以下のような状態の緩和や変化が起こります。

・痛みが和らいだことで同じ体勢でも痛みを感じなくなり、放射線治療が楽になった
・夜ぐっすり眠れるようになった
・一日中ベッド上で生活をしていたが、痛みが和らいで歩けるようになり、もう一度抗がん剤治療を受けることができた
・一日中ベッドの上から動けなかったのに、座位や端座位で過ごしたり、車いすで散歩、外出、外泊ができるようになって、退院できた

緩和ケアを行うことで、これまで諦めるしかなかった治療や療養の選択肢を増やすことができます。がん治療の早期から緩和ケアを行うことによって、患者さんの生活の質が向上することもあります。

一人ひとりが適切な緩和ケアを受け、十分な効果が出れば、治療生活が変わる可能性があるのです。

緩和ケアの種類

緩和ケアには基本的緩和ケアと専門的緩和ケアの2種類があります。
基本的緩和ケアとは、手術や抗がん剤、放射線治療などのがん治療を行う医師や看護師などのがん医療に携わるすべての医療者によって提供されるもの。がん医療に関わる全ての医師は2日間の「緩和ケア研修会」を受けることが必須になっています。
一方、基本的緩和ケアでは対応しきれない苦しみや辛さに対応するのが専門的緩和ケア。がん診療連携拠点病院などに設置されている緩和ケアチームは、専門的緩和ケアの中でも病気の早い段階から患者さんに関わっていきます。

がんの緩和ケアとは?

緩和ケア病棟とは、厚生労働省から緩和ケア病棟としての承認を受けている病棟で、医療費は医療保険が適用され、治療の内容にかかわらず定額(一日あたりの金額が決まっている)です。
緩和ケア病棟の医師やスタッフは、患者さんの容態をチェックするだけのために部屋を訪れるわけではありません。話したいことや訊きたいことがある方とは長話をすることも。不安を解消し、おしゃべりを楽しんで気晴らしをするといった「普通のこと」ができる環境で過ごしていただけるよう配慮します。
緩和ケア外来とは、緩和ケアチームが通院患者さんに対して緩和ケアを提供する専門外来のこと。治療の担当医と連携して、がんの治療を行いながら、体と心の痛みや辛さを和らげるためのケアを行います。
入院中に緩和ケア病棟あるいは緩和ケアチームによるケアを受けていた患者さんが、退院後に引き続き外来もしくは在宅での訪問診療でケアを受けることもあります。また、がんの治療が一段落した後に痛みやだるさなどの不調が残ったり、体調や今後の病状などに不安を抱えたりすることもあり、そういった患者さんに対して外来でケアを行うこともあります。

緩和ケアチームってどんな人たち?

緩和ケアチームとは、身体的な痛みや精神的な苦痛、心の悩みを和らげるため、さまざまな専門家がチームを組んで治療にあたること。緩和ケアチームの例を紹介します。

体の症状を担当する医師

痛みや体の症状を緩和する治療を担当します。

理学療法士など

患者さんの自立を助け、日常生活の維持のためのアドバイスや治療の補助をします(作業療法士や言語聴覚士などがチームに参加することもあります)。

心の症状を担当する医師

気分の落ち込みや心の辛さを緩和する治療を担当します。

管理栄養士

食生活にかかわる問題に対応したり、食事の内容や献立、味つけの工夫などについてもアドバイスします。

看護師

患者さんや家族のケア全般についてのアドバイスをします。転院や退院後の療養についても相談に乗ります。

臨床心理士

心の辛さを緩和するカウンセリングを行います。家族のケアも担当することがあります。

薬剤師

患者さんや家族に薬のアドバイスや指導を行います。

ソーシャルワーカー

療養に関わる経済的問題、利用できる制度、仕事や家族の問題、社会生活や療養先などに関してアドバイスを行います。

がんに関する悩みの相談先

「がん相談支援センター」は、全国のがん診療連携拠点病院※や小児がん拠点病院、地域がん診療病院に設置されている、がんに関する相談窓口。 これらの病院は、全国どこにお住まいでも質の高いがんの医療が受けられるように厚生労働大臣が指定した施設で、患者さんやご家族はもちろん、地域の方々どなたでも無料で利用できます。
多くのがん相談支援センターでは、がんについて詳しい看護師や生活全般の相談ができるソーシャルワーカーなどが相談員として対応しています。なお、国が指定した研修を修了した相談員は、「がん相談支援センター」のロゴをかたどったバッジを着けています。

※がん診療連携拠点病院等とは

全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国にがん診療連携拠点病院を408箇所(都道府県がん診療連携拠点病院51箇所、地域がん診療連携拠点病院(高度型)55箇所、地域がん診療連携拠点病院293箇所、地域がん診療連携拠点病院(特例型)6箇所、特定領域がん診療連携拠点病院1箇所、国立がん研究センター2箇所)、地域がん診療病院を45箇所、指定しています(令和4年4月1日現在)。
小児・AYA世代の患者についても、全人的な質の高いがん医療及び支援を受けることができるよう、全国に小児がん拠点病院を15箇所、小児がん中央機関を2箇所指定しています(令和2年4月1日現在)。
さらに、ゲノム医療を必要とするがん患者が、全国どこにいてもがんゲノム医療を受けられる体制を構築するため、全国にがんゲノム医療中核拠点病院を12箇所、がんゲノム医療拠点病院を33箇所指定し、がんゲノム医療連携病院を188箇所公表しています。(令和4年5月1日現在)。
これらの医療機関は、専門的ながん医療の提供、がん診療の地域連携協力体制の構築、がん患者・家族に対する相談支援及び情報提供等を行っています。

※参照:国立がん研究センター「がん相談支援センター」とは

私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』