がん末期でお悩みならクリニックC4。末期がん、多発転移でもクリニックC4のトモセラピーなら治療の可能性があります。

〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町33番12号

がん以外にも緩和ケアは可能?

大腸がんの緩和ケア治療内容や薬の種類は?

トップページ >> 緩和ケアに関する記事一覧 >>  大腸がんの緩和ケア治療内容や薬の種類は?

大腸がんの半分以上は「結腸がん」と「直腸がん」

私たちが食べたものは、口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を経て肛門から便として排泄されます。大腸がんは、文字通り大腸に発生するがんです。 大腸の構造を細かく分けると、虫垂から始まり、肛門へ向けて盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸という順で構成されていますが、これらの部位のうち、大腸がんの半分以上は、肛門寄りのS状結腸と直腸に発生します。前者に発生するがんを「結腸がん」と言い、後者に発生するがんを「直腸がん」と言います。
なお、市町村でよく目にする「大腸がん検診」の対象年齢は50歳以上であることが多いのですが、その理由は、大腸がんを発症するほとんどが50歳以降だから。50歳以降の方で、過度な飲酒や喫煙、肥満、加工肉や赤身肉の食べ過ぎなど、生活習慣に課題のある方が大腸がんを発症しやすい傾向があります。

大腸がん治療の主な後遺症

大腸がんの主な治療方法には、内視鏡治療、腹腔鏡下手術、外科手術、化学療法、放射線治療があります。いずれの治療法にも、大なり小なり後遺症が発生することが多いのですが、多くの大腸がん患者の選択肢となる外科手術、化学療法(抗がん剤)、放射線治療においては、治療の後遺症として嘔気が多く見られます。化学療法や放射線治療で嘔気が見られることは有名ですが、大腸がんにおいては、外科手術を受けた患者にも嘔気が多く見られることが特徴です。
大腸がんによる開腹手術を行うと、腸と腸や腸と腹壁などが癒着しやすくなり、いわゆる消化管閉塞の症状を発症することがあります。その結果、食べたものの腸の通過が悪くなり、嘔気や腹部膨満感を生じるというメカニズムです。直腸がんの手術の後は、後遺症として排便機能障害(※)や排尿機能障害、性機能障害などが起こることもあります。

※排便機能障害…下痢、便秘、頻便、便失禁、便意頻回など

「がん診療連携拠点病院」が主導して緩和ケアを実施

大腸がんには「ステージ0」から「ステージ4」までの計5段階がありますが、これらのうち最も病状が進行した「ステージ4」の5年生存率は、結腸がんが19.9%、直腸がんが14.8%。他の種類のがんに比べると5年生存率は高めではあるものの、予後が厳しいことに変わりはありません。
症状が末期に至ると、手術や化学療法、放射線治療などでは完全治癒を望めない状態になることから、以後は患者本人やその家族と相談しつつ、残された人生をより充実させて過ごすための緩和ケアを検討する流れとなります。
もちろん、末期大腸がん患者の全てが緩和ケアを選択するわけではありません。本人の意志を最大限に尊重することが医療側における大原則となるため、本人が引き続き治療を望む場合には治療を継続します。一方で、中には治療を中止し、残りの人生のQOL向上を目指して緩和ケアを選択する患者もいる、ということです。
もし、患者や家族が緩和ケアを希望した場合には、全国にある「がん診療連携拠点病院」が窓口となり対応します。具体的には、「がん診療連携拠点病院」の中にある「がん相談支援センター」で今後の生活のことを相談します。緩和ケアを受けるための施設も、同じ「がん診療連携拠点病院」の中にあります。
緩和ケアのスタイルは、大きく分けて「通院」と「入院」の2種類。前者は緩和ケア外来でケアを受け、後者は緩和ケア病棟に入院してケアを受ける形となります。なお、「入院」してケアを受けられる認可済みの緩和ケア病棟は、2017年12月現在で全国に382ヶ所。その数は、まだまだ足りないと言われています。

緩和ケアチームとは

緩和ケアを提供している医療スタッフを総称し、緩和ケアチームと言います。通院であれ入院であれ、この緩和ケアチームが患者に対して具体的な緩和ケアを提供することになります。
ケアを受ける患者が末期がんであること、また積極治療を行う予定はないことなどから、一般的な疾病の診療とは異なり、緩和ケアチームに属するメンバーには多彩な専門家が参加します。緩和ケアチームの主なメンバーを見ておきましょう。

医師

何らかの治療を継続している場合には、がん治療を担当する医師が治療を担当します。また、治療を中止している場合には、体の痛みの緩和を専門とする医師や、心理的な苦痛の緩和を専門とする医師が対応します。

看護師

体の痛みや心の痛みのケアを含め、患者の生活全般を支えます。

心理士

患者の心のつらさに耳を傾け、専門的なアドバイスを提供することで患者の心理的な苦痛を和らげます。

管理栄養士

体や心のつらさを原因として食欲が不振となっている患者に対し、食事の摂り方の工夫などをアドバイスします。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士

リハビリの専門的な見地から、無理のない動きや生活上の工夫などの多面的なアドバイスを行います。

薬剤師

薬の副作用に対する不安を和らげたり、薬の飲み方の工夫などをアドバイスしたりします。

ケアマネージャー

在宅で緩和ケアを受ける患者に対して、在宅生活の全般を支えます。

ソーシャルワーカー

緩和ケアを受けることによる経済的な問題、退院や転院などによる患者の不安などに対応します。

体の痛みのコントロール方法

ご説明したように、緩和ケアは体のつらさや心のつらさを総合的に和らげることが目的です。これら各種のケアの中でも、特に重要なものが体の痛みのコントロールとなります。
緩和ケアにおける体の痛みのコントロールには、痛みの段階に応じていくつかの方法が用意されています。主な方法を見てみましょう。

「弱い痛み」のコントロール法

がんの痛みが出現し始めた頃の「弱い痛み」に対しては、アスピリン、インドメタシン、アセトアミノフェンなどの「非ステロイド系抗炎症薬」で対応します。時間を決め、「弱い痛み」を抑える鎮痛剤として定期的に投与していきます。

「中等度の痛み」のコントロール法

「非ステロイド系抗炎症薬」の投与だけでは十分に痛みが緩和されない場合には、「中等度の痛み」と診断されて、麻薬性鎮痛薬に属するコデイン類が併用されます。

「強い痛み」のコントロール法

コデイン類の併用でも十分に痛みが緩和されない場合には、「強い痛み」と診断されて、麻薬性鎮痛薬の中でも特に強い鎮痛作用を持つモルヒネなどが投与されます。
なお、麻薬性鎮痛薬などのアルカロイドやモルヒネ様活性を持つ内因性・合成ペプチド類を総称し、オピオイド(opioid)と言います。がんの鎮痛薬として、オピオイドという言葉がよく登場します。

骨転移などの痛みに対するコントロール法

大腸がんが骨転移や神経性障害などを起こした際の痛みに対しては、麻薬性鎮痛薬では十分に痛みを緩和させることができません。その場合には、抗うつ薬や抗けいれん薬などの鎮痛補助薬、または神経ブロック療法や非薬物療法(理学療法、鍼灸治療など)で対処することで、痛みが和らぐことがあります。

麻薬性鎮痛薬で中毒を起こすことはない

麻薬性鎮痛薬と聞くと中毒を心配する方もいると思いますが、医療的に適切に使用する限り、麻薬性鎮痛薬で中毒を起こすことはありません。
なお近年では、モルヒネ以外にも様々な麻薬性鎮痛薬が誕生し、患者さんの痛みの状態に合わせて薬を使い分ける方法が一般的になりつつあります。

私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』