がん末期でお悩みならクリニックC4。末期がん、多発転移でもクリニックC4のトモセラピーなら治療の可能性があります。

〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町33番12号

口腔がんの末期症状とは?ステージIVとの違いも説明します

甲状腺がんの末期症状とは?ステージ4との違いも説明します

トップページ >> 癌転移に関する記事一覧 >>  甲状腺がんの末期症状とは?ステージ4との違いも説明します

「甲状腺がんの末期」という言葉は正式な病期名ではなく、ステージ4とも完全には一致しません。甲状腺がんは組織の種類によって進行のスピードや広がり方が大きく異なるため、現れる症状や適した治療法を一律に語ることは困難です。

この記事では、進行した段階で出やすい症状や、ステージ4との違いを整理します。さらに、状態に合わせて選べる治療やケアの選択肢についても詳しく解説していきます。

甲状腺がんの末期とは?

甲状腺がんはどんながんか

のどぼとけの下にある甲状腺に発生する悪性腫瘍を指します。初期の段階では自覚症状が乏しく、首のしこり以外に目立った変化を感じないケースが少なくありません。病状が進行して周囲の組織に広がっていくと、さまざまな不調が現れ始めます。

一般的に「末期症状」と呼ばれる状態を理解するためには、がんが進行した際に体にどのような変化が起こるのかを知っておく必要があります。

ステージIVと末期は同じではない

がんの進行度合いを表す「ステージ」は、腫瘍の大きさや広がり、リンパ節や他臓器への転移を評価するTNM分類に基づいた正式な病期分類です。一方で「末期」という言葉は、日常的に使われるものの、医学的な正式名称ではありません。

甲状腺がんは、患者の年齢や組織型によって病期の分類方法が変わるという複雑な特徴を持っています。乳頭がん、濾胞がん、低分化がんの場合では、55歳未満であればⅠ期かⅡ期にしか分類されず、Ⅲ期以上が存在しません。55歳以上になるとⅠ期からⅣB期まで分類されます。一方、髄様がんは年齢にかかわらず、がんの大きさや広がり、リンパ節転移、遠隔転移の有無によって病期が分類されるがんです。未分化がんは、診断された時点で進行していることが多く、すべてⅣA期からⅣC期に分類されます。

「末期かどうか」は、単なる病期(ステージ)の数字だけで決まるわけではありません。がんの種類、体への広がり方、現れている症状、そして今後の治療可能性などを総合的に見て判断される状態だと言えます。

組織型で進行の仕方が異なる

ひとくちに甲状腺がんと言っても、組織型(顕微鏡で見たときのがん細胞の種類)によって進行の仕方は大きく異なります。

発生頻度が高い乳頭がんは、基本的にはゆっくりと進行することが多い種類のがんです。対照的に濾胞がんは、血液に乗って肺や骨などに遠隔転移しやすい傾向があります。髄様がんはリンパ節や肺、肝臓へ転移しやすいのが特徴です。また未分化がんは進行が非常に速く、気管や食道など周囲の臓器へ急激に広がっていきます。

同じ甲状腺がんであっても組織型によって進行のスピードや広がり方が違います。進行した段階で出やすい症状や、適した治療の考え方も種類によって大きく変わってくる点を押さえておくことが重要です。

甲状腺がんの末期に現れやすい症状

首の周囲に出やすい症状

がんが局所的に進行して周囲の組織に広がると、首回りに特有の症状が出やすくなります。甲状腺が気管のすぐ前に位置しており、裏側には声帯の動きを調整する反回神経が通り、すぐ後ろには食道があるという解剖学的な構造のためです。

具体的な不調として、のどの違和感や痛みが現れることがあります。また、がんが反回神経の近くに広がって神経の働きを阻害すると、声がかすれる「声がれ」が発生。がんが食道の周囲を圧迫したり浸潤(周囲の組織に入り込むこと)したりすると、食べ物がつかえるような飲み込みにくさを感じるようになります。飲み込む機能が落ちることで、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう誤嚥も起こりやすい状態です。

がんが気管に影響を及ぼすと、気道が狭くなって息苦しさや呼吸困難感が生じるケースがあります。気管や食道の粘膜にがんが及ぶことで、咳に血が混じる血痰が出ることも考えられるでしょう。これらの不調はひとくくりに「末期症状」と捉えるのではなく、がんが首の周囲に局所進行した結果として起こりやすい症状であると理解することが大切です。腫瘍の位置や広がり方によって現れる症状は異なるため、首周りの変化には注意を払う必要があります。

転移で出やすい症状

がんの進行が進んだ状態では、首回りの局所的な症状だけでなく、他の臓器へ移る「遠隔転移」による症状が問題になる場合があります。

甲状腺がんは組織型によって転移しやすい場所にある程度の傾向が見られます。濾胞がんは血流に乗って肺や骨へ転移しやすく、髄様がんはリンパ節をはじめ肺や肝臓へ広がりやすいのが特徴です。未分化がんの場合は進行が非常に速いため、全身のさまざまな臓器へ転移する可能性があります。

がんが進行すると、転移した臓器の機能に関わる不調が出やすくなります。たとえば肺に転移した場合、咳が長引いたり、少し動いただけで息苦しさを感じたりといった呼吸器症状がみられるでしょう。骨に転移した場合は、転移した部位に持続的な強い痛みを感じたり、もろくなって骨折しやすくなったりする可能性があります。

すべての患者さんにこれらの症状が現れるわけではありませんが、首以外の場所にも不調が起こり得るという全体像を知っておくのが重要です。転移による症状が強いときは生活の質を大きく損なう原因になるため、決して我慢せず、担当医へ相談することが推奨されます。

全身状態の変化

局所的な症状や転移による症状に加えて、食欲低下や強いだるさ(倦怠感)といった全身状態の変化が重なることがあります。

症状が増えることで十分な食事がとれなくなり、体力が落ちてさらに生活がつらくなる、という悪循環に陥るケースも少なくありません。食欲不振や倦怠感は、がんの進行そのものが原因になることもあれば、治療の副作用、痛みや息苦しさによる疲労、さらには精神的な不安など、複数の要因が絡み合って生じる場合もあります。

全身状態の低下は気力の低下にも直結するため、自己判断せずに医療スタッフに状況を伝えてサポートを受けるのが大切です。

すぐ相談したい症状

日常生活を送るうえで、早めに医療者へ相談すべき症状の目安を知っておくのも重要です。

具体的には、「息苦しさが強い」「飲み込めない」「むせることが増えた」「血痰が出る」といった症状が当てはまります。食事や水分が摂れない状態が続く場合も注意が必要です。

これらの症状を我慢してしまうと、急激な体力低下を招き、今後の治療継続が難しくなる恐れがあります。患者さん自身のつらさを軽減するためにも、異変を感じたら遠慮なく医療スタッフに伝えるようにしましょう。

甲状腺がんの末期で行われる治療とケア

がんそのものに対する治療

一般的に末期といわれる進行した段階であっても、状況に応じてがんそのものに対する治療が検討されます。治療の大きな枠組みとして挙げられるのは、手術、体の外から放射線を当てる外照射(放射線治療)、放射性ヨウ素のカプセルを内服する治療、そして薬物療法などです。

重要なのは仮にステージ4と診断されたとしても一律に同じ治療が適用されるわけではないという点。組織型、がんの広がり方、患者さんの体力や全身状態を総合的に評価して、治療方針は個別に決定されるのです。

たとえば濾胞がんなどで遠隔転移が見られる場合、手術で甲状腺をすべて摘出した後に、転移した病変に対して放射性ヨウ素内用療法が行われることがあります。一方、進行が非常に速い未分化がんで局所進行や遠隔転移を伴う場合は、放射線治療や薬物療法を組み合わせた集学的治療が検討されるケースもあるでしょう。

進行した状態であっても、組織型や体の状態に適した治療法を探ることは可能です。担当医とよく話し合い、方針を見つけていく必要があります。

症状を和らげる治療

がんそのものへの治療が難しい場合でも、痛みや息苦しさ、食欲不振などに対する対症的な治療は並行して行うことができます。

体に現れるつらい症状を和らげることは、生活の質を保つためには重要です。たとえば、痛みが強い場合には医療用麻薬を含む鎮痛薬を使用したり、骨転移の痛みを和らげるために放射線治療を行ったりします。息苦しさに対しては、気道を確保する処置や酸素吸入など、原因に応じた対応が必要です。食欲不振や倦怠感についても、背景にある原因を見極めながら栄養状態を支える工夫が行われます。

単なる対症療法と捉えるのではなく、症状を和らげることで日常生活を保ちやすくなり、結果としてがんの治療を長く継続する助けにもなるでしょう。つらさを我慢せず医療者に伝えることには、大きな意味があるのです。

療養場所と相談先

体のつらさや心の不安を和らげる「緩和ケア」は、必ずしも終末期になってから受けるものではありません。がんと診断された時点から、治療と並行していつでも受けられるケアです。

療養する場所は、通院する外来、入院、住み慣れた自宅での在宅医療など、状態に合わせて選べます。必要に応じて専門的な緩和ケア外来や緩和ケア病棟につなげてもらうことも可能です。

困りごとがあるときは一人で抱え込まず、担当医や看護師、病院に設置されている「がん相談支援センター」に相談してみましょう。

まとめ

甲状腺がんの「末期」は正式な病期名ではなく、ステージ4とも同義ではありません。進行した状態では、首回りの圧迫による声がれや息苦しさ、転移による痛み、全身の食欲低下などがみられやすくなります。

がんそのものへの治療と並行して、つらい症状を和らげるケアを受けることができます。我慢せずに担当医や看護師に症状を伝え、必要に応じて適切な治療や緩和ケアを取り入れながら、生活の質を保つことが大切です。

私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』