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膵臓がんステージ4の定義・症状・治療方法・生存率

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膵臓がんは「沈黙のがん」と呼ばれるほど初期症状が乏しく、気づいたときには進行しているケースも多くあります。
ステージ4は遠隔転移が確認された最も進んだ段階ですが、それでも治療法がまったくないわけではありません。
本記事ではステージ4の膵臓がんについて、基礎的な知識からステージの定義、生存率、治療方法や合併症への対処方法、そして緩和ケアを取り上げます。

膵臓がんの基礎知識

膵臓とは

膵臓(すいぞう)は、お腹の奥、胃の裏側あたりにある細長い臓器です。
大きさは15cm程度で、横に細長い形。
体の右側を「膵頭部(頭部)」、左側が「膵尾部(尾部)」と呼ばれたりします。

膵臓の役割は、主に2つ。
1つ目は「消化を助ける」こと。
膵臓からは「膵液(すいえき)」という消化液が出て、これが食べ物の消化をサポートしてくれています。
特に脂肪やたんぱく質を分解するのに重要な消化液です。
2つ目は「血糖値をコントロールする」こと。
膵臓には「インスリン」や「グルカゴン」というホルモンを出す細胞があり、これらが血糖値(血液中の糖分の量)を調節しています。
特に、インスリンは血糖値を下げるホルモンで、これがうまく出せなくなると「糖尿病」になるリスクがあります。

膵臓がんの症状

進行した膵臓がんでは、以下のような症状が見られます。

■腹痛・腰や背中の痛み
■食欲の低下
■お腹の張り
■黄疸(おうだん)
■糖尿病の悪化(肝臓の機能が弱ることで血糖値のコントロールに影響を及ぼす)

ただし、上記の症状は膵臓がん特有のものではないうえに、膵臓がんであっても必ずこれらの症状が起こるとは限りません。
この症状の複雑さからも、早期の発見が難しいがんだということが伺えます。

ステージ4膵臓がんの定義

膵臓がんのステージは、以下の要素によって決められます(※TNM分類)。

・初めに発生した「原発がん」の大きさや広がりの程度
・リンパ節への転移の有無
・遠隔転移の有無

膵臓がんのステージは、以下のように定められています(※日本膵臓学会の分類に基づく)。

■ステージ0
・がんが膵管の上皮内にとどまっている状態(非浸潤がん)

■ステージ1
ⅠA
・がんの大きさや広がり:2cm以下で、膵臓の中だけにとどまっている
・リンパ節転移:なし
・遠隔転移:なし

ⅠB
・がんの大きさや広がり:2cmを超えているが、膵臓の中だけにとどまっている
・リンパ節転移:なし
・遠隔転移:なし

■ステージ2
ⅡA
・がんの大きさや広がり:がんが膵臓の外へ飛び出しているが、腹腔動脈や上腸間膜動脈には達していない
・リンパ節転移:なし
・遠隔転移:なし

ⅡB
・がんの大きさや広がり:問わない
・リンパ節転移:あり
・遠隔転移:なし
※がんの大きさや周囲への広がりを問わず、リンパ節に飛んだ時点でステージⅡBになる

■ステージ3
・がんの大きさや広がり:がんが腹腔動脈か上腸間膜動脈にまで広がっている
・リンパ節転移:問わない
・遠隔転移:なし

■ステージ4
・がんの大きさや広がり:問わない
・リンパ節転移:問わない
・遠隔転移:あり

ステージ4では、がんの大きさやリンパ節への転移を問わず、「遠隔転移が確認された」段階でステージ4と判断されることが大きな特徴です。
遠隔転移というのは、がん細胞が膵臓から血液やリンパの流れに乗って、膵臓から離れた臓器や組織にまで広がっている状態を指します。
膵臓がんの場合は、肝臓や腹膜、肺、骨などに転移しやすい傾向にあります。

ステージ4膵臓がんの生存率

生存率とは、ある病気と診断された人が、5年や10年といった特定の期間を生きて過ごしている割合です。
がんにおいては「5年生存率」がよく使われ、診断から5年後にどれくらいの人が生存しているかを表します。
膵臓がんのステージ4における生存率は、以下のような数値になっています。

■実測生存率:1.5%
■ネット・サバイバル:1.6%

※実測生存率:がんと診断された人のうち、一定期間生存している人の割合(がん以外の死亡も含む)
※ネット・サバイバル:がん以外の死亡要因を除いた生存割合
※診断年と生存率:2015年5年生存率
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」

ステージ4膵臓がんの治療

膵臓がんのステージ4は、がんが肝臓や肺などの離れた臓器に転移している状態を指します。
この段階では、がんを完全に取り除くための手術(切除)は難しいとされています。
ですが、「治療方法がない」というわけではありません。

主な治療方法は薬物療法(化学療法)

薬物療法にはいくつかの種類があり、患者さんの体の状態やがんの性質、遺伝子の特徴に応じて使い分けられます。
ここでは、よく使われる3つの薬の種類について紹介します。

細胞障害性抗がん薬

薬物療法で主に用いられる薬としては、細胞障害性抗がん薬があります。
いわゆる「従来型の抗がん剤」で、がん細胞が増える仕組みを邪魔して、がん細胞を攻撃するタイプの薬です。

がん細胞だけではなく、正常な細胞にも影響するため副作用が出やすい薬でもあります。
代表的な副作用としては、しびれや口内炎、吐き気・嘔吐、脱毛、下痢など。
血液がつくられる働きが落ちて「白血球や血小板が減る」「感染症にかかりやすくなる」「肝臓や腎臓の機能が下がる」こともあります。
副作用の出方は人によって違いますが、今は吐き気を防ぐ薬も進歩していて、昔より対応しやすくなっています。
強い副作用が出たら、治療を休んだり薬を変えたりすることもあります。

分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬

がん遺伝子検査の結果によっては、「分子標的薬」や「免疫チェックポイント阻害薬」が用いられることもあります。
分子標的薬は、がん細胞の増殖や生存に関わる特定のタンパク質をピンポイントで狙って攻撃する薬です。
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が免疫にかけているブレーキを外し、本来の免疫力でがんを攻撃できるように作用します。
両者の副作用は、薬によって変わってきます。
「いつ・どんな副作用が出やすいか」「対処法は何か」といった点を治療開始前に担当医師と相談しましょう。

薬物療法の流れ

実際の治療では、まず「一次化学療法」として細胞障害性抗がん薬を使った治療が始まります。
このとき、放射線治療と組み合わせた化学放射線療法が併用されることもあります。
一次化学療法で効果が見られなかった場合は、「二次化学療法」として別の薬の組み合わせが検討されます。

合併症に対する治療

黄疸・胆管炎の治療

黄疸や胆管炎は、がんで胆管が狭くなったり詰まったりすると起こります。
胆汁が流れなくなり、肝機能障害や黄疸、さらに細菌感染による胆管炎が起きることもあります。
胆汁を外に逃すために「胆道ドレナージ」という処置が行われます。

消化管・胆管閉塞の治療

がんを取り除く手術が難しい場合、症状を和らげるために以下の治療が行われます。

■十二指腸ステント療法
がんで狭くなった胃や十二指腸の部分に内視鏡でステント(管)を入れ、食べ物の通り道を確保する

■バイパス手術
胃と空腸をつなぐ「胃空腸バイパス術」や、胆管と空腸をつなぐ「胆管空腸バイパス術」

知っておきたい緩和ケアのこと

緩和ケアとは、がんのような生命を脅かす病気に直面している人と、その家族の「生活の質(QOL)」を高めるためのケアです。
緩和ケアの目的は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、患者と家族の苦痛を和らげて、できるだけ穏やかに、自分らしく過ごせるように支えること。
2つ目は、QOL(生活の質)を高めること。
これは、身体的な痛みだけでなく、心の不安や家族の悩みまで含めてトータルで支える、という考え方に基づいています。

緩和ケアはいつから受けられるか

緩和ケアは、がんと診断されたらすぐに受けることができます。
昔は「治療が終わったあと」と思われがちでしたが、今は「治療と並行して、最初から受ける」のがスタンダード。
診断直後のショックや、初期から感じる身体のつらさに対しても、早い段階でケアを始めることで、苦痛を軽減できるという考え方が広がっています。

緩和ケアの体制

緩和ケアは「チーム医療」で行われています。
中心になるのは主治医や看護師ですが、さらに

・薬の調整を行う薬剤師
・不安に寄り添う心理士やソーシャルワーカー
・家族ケアを担う専門スタッフ

といったように専門職が連携して支える「緩和ケアチーム」が組まれています。
受けられる場所も多様で、病院の外来・入院病棟・緩和ケア病棟(ホスピス)・自宅での訪問ケアなど、本人の希望や状態に合わせて選べるようになっています。
緩和ケアで大切にされているのは、「辛い」「苦しい」という気持ちを我慢しないこと。
患者さんやそのご家族、親しい方の心に寄り添ってケアが行われます。

まとめ

ステージ4膵臓がんの定義や症状、生存率、治療方法、そして緩和ケアを解説しました。
この記事のポイントは以下のとおりです。

・膵臓がんは「遠隔転移」があった段階でステージ4と診断される
・5年生存率は約1.5%、早期発見の難しさが背景にある
・ステージ4における治療は薬物療法(化学療法)が中心で、細胞障害性抗がん薬や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬が用いられる
・合併症対策として胆道ドレナージや十二指腸ステント、バイパス手術などで症状の緩和を目指す
・緩和ケアは診断直後から受けられ、チーム医療によって患者さんのQOL向上をサポートしている

参考サイト

私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』