がん末期でお悩みならクリニックC4。末期がん、多発転移でもクリニックC4のトモセラピーなら治療の可能性があります。
〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町33番12号
胃がんは、日本における主要ながんの一つであり、進行した場合には治療が難しい病気です。
その中でも、ステージ4の胃がんは、がんが遠隔転移を伴い、厳しい治療状況を意味します。
本記事では、胃がんの基本情報からステージごとの違い、主な治療法、生存率まで詳しく解説します。
胃がんとは、胃の内側を覆う粘膜から発生するがんのことを指します。
胃は、食べ物を一時的に貯留し、消化液と混ぜて消化を助ける役割を持つ臓器です。
また、胃酸の分泌による殺菌作用や十二指腸に食べ物を送り出す調節機能も担っています。
しかし、胃がんを発症すると、これらの機能が阻害され、胃の痛みや違和感、体重減少といった問題が生じることがあります。
胃がんは、がん細胞が深部へ浸潤する進行性の病気で、症状は進行度によって異なります。
早期発見が可能な場合には治療によって完治することが多い一方で、進行すると治療が難しくなる傾向があります。
胃がんの進行度は、「ステージ(病期)」として以下のように分類されます。
ステージ | 特徴 | 主な治療方針 |
---|---|---|
ステージ1 | がんが胃の粘膜または粘膜下層にとどまる | 内視鏡治療または手術 |
ステージ2 | がんが胃の固有筋層まで達している | 手術+術後補助化学療法 |
ステージ3 | がんが漿膜下層に浸潤する リンパ節転移が見られる |
手術+薬物療法・対症療法 |
ステージ4 | 遠隔転移がある、または高度な腹膜播種がある | 薬物療法(化学療法)が中心 |
ポイントは、胃がんの治療方針は、このステージ分類に基づいて決定されるということです。 ステージの判定には、以下の3つの要素が考慮されます。
胃がんのTNM分類は以下のように分類されます。
T(原発腫瘍の深さ) | 説明 |
---|---|
T1 | がんが粘膜層または粘膜下層にとどまる |
T1a | がんが粘膜層に局在 |
T1b | がんが粘膜下層に浸潤 |
T2 | がんが固有筋層まで浸潤 |
T3 | がんが漿膜下層に浸潤 |
T4 | がんが漿膜に達し、または他臓器に浸潤 |
T4a | がんが漿膜表面に接するまたはこれを破って遊離腹腔に露出 |
T4b | がんが他臓器に浸潤 |
N(リンパ節転移) | 説明 |
---|---|
N0 | リンパ節転移がない |
N1 | 1~2個のリンパ節に転移 |
N2 | 3~6個のリンパ節に転移 |
N3 | 7個以上のリンパ節に転移 |
N3a | 7~15個のリンパ節に転移 |
N3b | 16個以上のリンパ節に転移 |
M(遠隔転移) | 説明 |
---|---|
M0 | 遠隔転移がない |
M1 | 遠隔転移がある |
胃がんの発症には、複数の要因が関係していることが分かっています。主な原因として以下が挙げられます。
1.ピロリ菌感染
胃がん発症の重要なリスク要因/長期間の感染により胃粘膜が慢性的に炎症を起こす
2.生活習慣
塩分の取りすぎ/喫煙/過度の飲酒/不規則な食生活
3.遺伝的要因
家族、特に両親や兄弟姉妹に胃がん患者がいる場合/特定の遺伝子変異
胃がんの初期には、特徴的な症状があまり現れません。進行すると、以下のような症状が現れてきます。
1.初期の症状(見逃しやすい症状)
胃のもたれ感/食欲不振/軽度の胸やけ/上腹部の不快感
2.進行期の症状
持続的な上腹部痛/急激な体重減少/食事量の減少/嘔吐/貧血/疲労感の増加
注意が必要なのは、これらの症状が2週間以上続く場合です。
症状が続く場合は、早めに病院に行き担当医と相談しましょう。
胃がんの5年生存率は、下記の表からも分かるようにステージによって大きく異なります。
ステージ | 5年実測生存率 | 対象者数 |
---|---|---|
ステージ1 | 82.0% | 39,368名 |
ステージ2 | 59.7% | 4,919名 |
ステージ3 | 37.5% | 5,079名 |
ステージ4 | 6.2% | 3,907名 |
引用元:胃がん2015年5年生存率|院内がん登録生存率集計結果閲覧システム
これらの数値について、より詳しく下記で解説します。
ステージ | 特徴 |
---|---|
ステージ1 | 5
年生存は82.0% 早期発見・早期治療が可能なケースが多い 対象者数が最も多く、早期発見の重要性を示唆 |
ステージ2 |
5年生存は59.7% 手術と補助化学療法の組み合わせで治療を行うケースが多い |
ステージ3 |
37.5%の5年生存率 進行した状態でも、適切な治療により一定の治療効果が期待できる |
ステージ4 |
35年生存率は6.2% 治療の主体は薬物療法(化学療法)となる 医療の進歩により、これまでより長く生きられるケースも期待できる |
これらの数値はあくまでも統計的な平均値であることに注意が必要です。
実際の予後は、年齢や体力などの全身状態、がんの性質、治療への反応性などによって、個人差があります。
また、医療技術は日々進歩しており、特に進行がんの治療は年々改善傾向にあります。
そのため、これらの統計データは参考値として捉え、担当医と相談しながら、個々の状況に応じた治療法を選択していきましょう。
胃がんの治療法は、ステージによって大きく異なります。
ここでは、ステージごとの治療法について解説します。
脳転移の診断には、主に画像診断が用いられます。
CT検査やMRI検査が一般的に行われ、これらは脳内の腫瘍の存在や位置を正確に把握するのに役立ちます。
さらに、PETスキャンも使用されることがあり、全身のがんの広がりを確認するのに有効です。
ステージ1は、胃がんが粘膜層または粘膜下層にとどまっている段階です。
内視鏡治療(EMRまたはESD)が選択されることが多く、がんを完全に取り除ける可能性が高いです。
進行度が高い場合には、胃の部分切除手術が行われることもあります。早期発見により治癒が期待できる段階です。
ステージ2は、がんが固有筋層または漿膜下層に浸潤している段階です。
治療の中心は胃の部分切除とリンパ節郭清であり、術後補助化学療法が検討されることが一般的です。
治療の目標はがんの根治であり、患者の体力や全身状態に応じて治療方針が決定されます。
ステージ3は、がんが漿膜を超えた深い浸潤を示す段階です。
リンパ節への転移が複数認められる場合が多く、がんの広がりが大きいことが特徴です。
治療はステージ2と同様に、胃の部分切除とリンパ節郭清が中心です。また、術後補助化学療法によって再発リスクを軽減する治療も検討されます。
ステージ4は、がんが遠隔転移を伴う段階であり、肝臓や肺、腹膜など他臓器への転移が見られる場合を指します。
この段階では根治は難しいため、延命や生活の質(QOL)の維持を目的とした治療が行われます。
主な治療法は、薬物療法や対症療法を中心に治療を行います。また、症状を緩和するための緩和ケアも併用されることがあります。
患者ごとの状態に応じて、治療計画が柔軟に検討されます。
胃がんの治療は、近年大きく進歩しています。早期発見ができるステージ1では内視鏡治療や手術による根治が期待でき、5年生存率も82.0%と高い数値を示しています。一方、ステージ4の進行胃がんでも、新しい薬物療法の開発により、治療選択肢が広がってきています。
治療方針を決める際には、がんの進行度だけでなく、年齢や体力、疾患の有無など、総合的な判断を行います。そのため、主治医とよく相談しながら、治療法を選択することが重要です。
気になる症状がある場合は、躊躇せずに医療機関を受診しましょう。
※参照元一覧
胃がん 治療|がん情報サービス
胃癌治療ガイドライン 2014年5月改訂|日本胃癌学会編
私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』