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男性にとって最も身近ながんである「前立腺がん」。
この記事では前立腺がんについて、前立腺がんや生存率、罹患数や年齢層などを取り上げます。
前立腺は、男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下・尿道のまわりに位置しています。
クルミのような大きさと形で、重さは約20gほどです。
前立腺には、主に以下2つの役割があります。
■精液の一部をつくる
前立腺は精液の一部である「前立腺液」という分泌液を出しています。
この前立腺液は、精子の運動を活発にして、受精能力を高めるという重要な働きを担っています。
■精液の射出をサポートする
射精時に筋肉が収縮することで、精液を勢いよく押し出す働きを担います。
同時に尿が出ないように切り替える役割もあります。
また、前立腺は尿道を取り囲んでいるため、排尿にも関わる重要な器官といえます。
前立腺が大きくなると尿の通り道を圧迫しやすいため、排尿のトラブル(出にくい・何度も行きたくなる)などが起こりやすくなります。
前立腺がんは、前立腺の細胞が異常に増殖することで発生する悪性腫瘍(がん)です。
日本人男性においては、年々発症率が増加しており、現在では男性のがんの中でも上位を占める疾患となっています。
前立腺がんは、進行が比較的ゆっくりな傾向にあることも特徴です。
早期の段階では症状がほとんど現れませんが、進行すると以下のような症状が見られます。
・血尿
・排尿時の痛み
・腰痛(骨への転移)
なお、これらの症状は「前立腺肥大症」という別の病気の症状として現れることもあります。
前立腺肥大症の治療中に前立腺がんが発見されることもあり、関連が深い病気です。
気になる症状がある場合、なるべく早めに泌尿器科を受診することが大切です。
ここでは、「生存率とはそもそも何なのか」「どんな種類があるのか」という基礎知識を説明します。
生存率とは「ある特定の病気と診断された人が、一定期間後にどれくらい生存しているか」を示す割合です。
がんでは「5年生存率」が代表的で、診断から5年後に生きている人の割合をパーセンテージで表しています。
【例】
5年生存率80% ⇒ 診断された人数を100人とすると、5年後に生存していたのが80人
10年生存率70% ⇒ 診断された人数を100人とすると、10年後に生存していたのが70人
ただし、強調したいのはこれは過去の統計データにもとづいた「傾向」にすぎないということ。
実際には、病気の進行具合、治療の選択、体質など人それぞれの要因によって異なってきます。
「生存率」と言っても、計算方法によっていくつかの種類があります。代表的なものは次の3つです。
がんと診断された人のうち、一定期間生存している人の割合を単純に示した数値です。
この生存率の特徴としては「がん以外の原因(他の病気や事故など)で亡くなった人」も含まれるため、がんの影響だけを示す数値ではありません。
【例】
5年実測生存率が70% ⇒ 診断された人数を100人とすると、70人が5年後に生存
※ただし、死亡の原因は問わない
がんと診断された人の生存率を、同じ年齢層の健康な人の生存率と比較した割合です。
先述した実測生存率よりも、がんがどれだけ生存率に影響を与えているのかがわかります。
なお、近年ではより正確な指標として、次の「ネット・サバイバル」が用いられています。
【例】
がん患者の5年生存率が80%、ある年齢層の健康な人の5年生存率が95%
⇒ 5年相対生存率は約84%
がん以外の死亡要因を除いた生存率です。
この数値には、交通事故やほかの病気が原因で亡くなったケースが入りません。
そのため、「がんそのものが生存に与えている影響」をより正確に把握しやすくなります。
近年では、研究や国際比較などでも用いられることが多い指標です。
【例】
5年ネット・サバイバルが60% ⇒ 100人中60人が5年後に生存
※がん以外の死因は含まない
繰り返しにはなりますが、生存率とは、あくまでも統計的なデータに基づく「傾向」です。
がんと診断された一人ひとりに、必ずしも当てはまるものではありません。
それでは何のためにあるかというと、治療の効果を客観的に知るためです。
「どの治療が有効なのか」「どの程度生存率を伸ばせるのか」を医療に活かすための手がかりになるからです。
このように、生存率はがん治療のための大切な指標として用いられているのです。
ここでは、前立腺がんのステージごとの5年生存率、10年生存率を取り上げます。
全ステージを合わせた5年生存率は、ネット・サバイバルで95.2%(実測生存率83.5%)となっています。
ステージごとの5年生存率(ネット・サバイバル)はI期が100%、II期100%、III期99%、IV期が60%と進行するにつれ低下します。
しかしながら、I期・II期・III期いずれもほぼ100%という数値で、前立腺がんを早期に発見することの大切さが伺えます。
| 病期 | 対象者数 | 平均年齢 | 実測生存率 | ネット・サバイバル |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 40,068 | 71.7歳 | 83.5% | 95.2% |
| I期 | 15,714 | 71.6歳 | 89.5% | 100.0% |
| II期 | 12,138 | 70.4歳 | 91.2% | 100.0% |
| III期 | 6,124 | 71.4歳 | 87.1% | 99.0% |
| IV期 | 5,410 | 74.3歳 | 51.2% | 60.0% |
全ステージを合わせた10年生存率は、ネット・サバイバルで84%(実測生存率66.6%)となっています。
ステージごとの10年生存率(ネット・サバイバル)は、I期93.8%、II期95.1%、III期86.2%、IV期が35.9%です。
| 病期 | 対象者数 | 平均年齢 | 実測生存率 | ネット・サバイバル |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 31,442 | 71.3歳 | 66.6% | 84.0% |
| I期 | 12,571 | 71.1歳 | 73.6% | 93.8% |
| II期 | 9,445 | 70.1歳 | 76.7% | 95.1% |
| III期 | 4,766 | 71.3歳 | 68.5% | 86.2% |
| IV期 | 4,141 | 73.9歳 | 27.9% | 35.9% |
※診断年と生存率:2012年10年生存率
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」
前立腺がんの罹患数や年齢層など、その他の統計について取り上げます。
「罹患」とは、特定の病気にかかることを意味します。
全国がん登録罹患データ(2020年)を見ていきましょう。
■部位別がん罹患数(男性)
| No | 部位 | 罹患数 |
|---|---|---|
| 1 | 前立腺 | 95,584 |
| 2 | 大腸 | 86,271 |
| 3 | 肺 | 82,749 |
| 4 | 胃 | 76,828 |
| 5 | 結腸 | 53,692 |
| 6 | 直腸 | 32,579 |
| 7 | 肝臓 | 23,677 |
| 8 | 膵臓 | 22,950 |
| 9 | 食道 | 21,150 |
| 10 | 腎・尿路(膀胱除く) | 20,628 |
| 11 | 悪性リンパ腫 | 19,713 |
| 12 | 膀胱 | 18,388 |
| 13 | 口腔・咽頭 | 16,037 |
| 14 | 皮膚 | 13,002 |
| 15 | 胆のう・胆管 | 11,729 |
| 16 | 白血病 | 8,597 |
| 17 | 甲状腺 | 4,727 |
| 18 | 喉頭 | 4,359 |
| 19 | 多発性骨髄腫 | 4,197 |
| 20 | 脳・中枢神経系 | 3,124 |
| 21 | 乳房 | 667 |
男性が罹患するがんの中で、最も多いのが「前立腺がん」です。
データ上、前立腺がんの罹患数は95,584人と、全男性がん患者の約20%を占めています。
2位の大腸がん(86,271人)や3位の肺がん(82,749人)をも1万円人ほど上回っていて、他のがんと比べても圧倒的と言えるでしょう。
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
●男性
| 年齢層 | 罹患率(人口10万人あたり) |
|---|---|
| 0~4歳 | 0.0 |
| 5~9歳 | 0.0 |
| 10~14歳 | 0.0 |
| 15~19歳 | 0.0 |
| 20~24歳 | 0.1 |
| 25~29歳 | 0.1 |
| 30~34歳 | 0.1 |
| 35~39歳 | 0.1 |
| 40~44歳 | 0.6 |
| 45~49歳 | 3.8 |
| 50~54歳 | 22.8 |
| 55~59歳 | 78.3 |
| 60~64歳 | 182.5 |
| 65~69歳 | 344.5 |
| 70~74歳 | 528.9 |
| 75~79歳 | 688.0 |
| 80~84歳 | 634.5 |
| 85~89歳 | 603.0 |
| 90~94歳 | 564.4 |
| 95~99歳 | 567.6 |
| 100歳以上 | 560.0 |
※単位:例
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
前立腺がんは、若年層ではほとんど発症例がありません。
0〜39歳までは人口10万人あたりの罹患率がほぼ「0.0〜0.1」で推移していて、40〜44歳でもわずか0.6と非常に低い水準です。
このことから、前立腺がんは若い人にはほとんど見られないがんであることがわかります。
ところが、50代に入ると一気に状況が変わります。
50〜54歳では22.8、55〜59歳では78.3と急激に上昇し、60〜64歳では182.5、65〜69歳では344.5、そして70〜74歳では528.9と、年齢が上がるにつれて右肩上がりにリスクが高まっていきます。
特に60代〜70代は前立腺がんの「高リスクゾーン」とも言える年代で、意識的な対策が求められる時期です。
その後、75〜79歳で罹患率は688.0とピークに達しますが、80代以降も高水準を維持します。
80〜84歳では634.5、85〜89歳で603.0、90代以降も500台と、やや減少傾向が見られるものの、依然として高い発症率が続いています。
この微減には、検診を受ける頻度の低下や、他の疾患が優先されるケースが増えることも影響しているかもしれません。
・前立腺は男性だけにある臓器で、精液の生成や排尿機能に関わっています。
・前立腺がんは高齢男性に多く見られ、進行が比較的ゆるやかながんです。
・生存率には「実測生存率」「相対生存率」「ネット・サバイバル(純生存率)」などの種類があり、なかでもネット・サバイバルはがんそのものの影響をより正確に示す指標です。
・前立腺がんの5年ネット・サバイバルは全体で95.2%、I〜III期ではほぼ100%と非常に高く、早期発見の重要性が際立ちます。
・10年生存率でもI〜II期は90%以上をキープしており、治療技術の進歩や予後の良さがうかがえます。
・前立腺がんの発症は50代から急増し、特に60〜70代がピーク。若年層の罹患率は極めて低いのが特徴です。
・定期的な検診や、ちょっとした体の変化に気づくことが、自分自身の命を守る第一歩になります。
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