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すい臓がんの生存率とは?5年・10年生存率(ネット・サバイバル)

口腔がんの5年相対生存率・ネットサバイバー生存率

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口の中にできる「口腔(こうくう)がん」は、自分で気づきやすい一方で、見逃されやすいがんでもあります。
この記事では口腔がんについて、生存率の基礎知識、5年相対生存やネットサバイバー生存率、罹患数などを取り上げます。

そもそも「口腔」とは?

口腔とは、「口の中の空間全体」を指す用語です。
口腔に含まれる部位には唇、歯や歯ぐき、舌、頬の内側などがあります。
口腔の役割は、以下のとおりです。

■食べる(咀嚼・嚥下)
口腔のもっとも基本的な役割です。
食べ物を受け取り、噛み砕き(咀嚼)、飲み込む(嚥下)までがここで行われます。

・歯:食べ物をかみ砕く
・舌:食べ物をまとめて飲み込みやすい形にする
・唾液:消化を助ける酵素を含み、食べ物をやわらかくする
・口腔内の筋肉:飲み込む動きをコントロールする

■話す(発音)
口腔は、声を「言葉」に変える場所でもあります。

・舌、唇、歯、口蓋(こうがい)が連携して、音を調整
・発音の細かいニュアンスや声の響きも、口腔内の形や空気の通り道によって変わる

■感じる(味覚・触覚)
口の中はセンサーのかたまりです。
味を楽しむだけでなく、危険なものから身を守る感覚器官でもあります。

・舌や口腔粘膜には味覚や温度、痛みを感じる神経が集中
・熱い/冷たい/硬い/異物があるなどを即座に察知して反応できる

■守る(免疫・バリア機能)
口腔は外界とつながっている分、ウイルスや細菌の侵入口になりやすい部位です。
体の「門番」として、免疫の最前線でもあります。

・唾液の中には抗菌物質があり、細菌の増殖を防ぐ
・粘膜が物理的なバリアになっている
・扁桃(へんとう)などの免疫組織も、初期防衛の役割を果たす

口腔がんの基礎知識

口腔がんとは

口腔がんは、口の中にできるがんの総称です。
口の中のどこにがんが発生したかで、以下のように分類が変わります。
特に多いのは舌がんで、口腔がんの中で半数以上を占めます。

・舌:舌(ぜつ)がん
・歯ぐき:歯肉がん
・ほおの内側:頬粘膜(きょうねんまく)がん
・舌と下側の歯ぐきの間:口腔底(こうくうてい)がん
・上あご:硬口蓋(こうこうがい)がん
・くちびる:口唇(こうしん)がん

口腔がんの原因

口腔がんの原因は、ほかのがんと同様にまだ完全には解明されていません。
ただし、以下のような生活習慣や口腔内の状態が、発症リスクと深く関わっていることがわかっています。

・喫煙
・飲酒
・口腔内の不衛生

最も大きな危険因子とされているのが、喫煙です。
タバコの煙には数多くの発がん性物質が含まれており、長期間・多量に喫煙する人ほど口腔がんのリスクが高くなると言われています。
次に、飲酒習慣も口腔がんのリスクを高める要因とされています。
喫煙と飲酒をどちらも行っている場合、相乗効果でリスクはより一層高まります。

他にも、歯磨きの習慣が不十分だったり、虫歯を放置していたり、口の中が乾燥しやすいなど、口腔内が不衛生な状態が続くと、細菌が繁殖し、慢性的な炎症を引き起こすことがあります。
こうした環境もまた、口腔がんの発症リスクを高める要因とされています。

口腔がんの症状

口腔がんの初期段階では、がんができた部分の粘膜が赤くなったり、白く変色したり、形が変わることがあります。
また、硬いしこりや腫れができる場合もありますが、痛みや出血を伴わないことが多く、つい口内炎と勘違いして放置してしまう人も少なくありません。
特に、「2週間以上たっても治らない口内炎」がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。

がんが進行してくると、以下のような症状が目立つようになります。

・粘膜のただれや白・赤の異常な変色
・刺すような強い痛み
・口が開きにくくなる
・食べ物が飲み込みにくい
・発声しづらい、話しにくい

また、あごの下や首のリンパ節に痛みのないしこりができることがあります。
これは「リンパ節転移」のサインかもしれないため、見逃さないようにしましょう。

口腔がんは、体内にできる他のがんとは違い、自分で発見しやすいという特徴があります。
普段から鏡で口の中をよく観察し、色や形の異変がないかをチェックする習慣を持つことで、早期発見につながります。

生存率とは?

ここでは、「生存率とはそもそも何なのか」「どんな種類があるのか」という基礎知識を説明します。

生存率とは

生存率とは「ある特定の病気と診断された人が、一定期間後にどれくらい生存しているか」を示す割合です。
がんでは「5年生存率」が代表的で、診断から5年後に生きている人の割合をパーセンテージで表しています。

【例】
5年生存率80% ⇒ 診断された人数を100人とすると、5年後に生存していたのが80人
10年生存率70% ⇒ 診断された人数を100人とすると、10年後に生存していたのが70人

ただし、強調したいのはこれは過去の統計データにもとづいた「傾向」にすぎないということ。
実際には病気の進行具合、治療の選択、体質など人それぞれの要因によって異なってきます。

生存率の種類

「生存率」と言っても、計算方法によっていくつかの種類があります。代表的なものは次の3つです。

実測生存率

がんと診断された人のうち、一定期間生存している人の割合を単純に示した数値です。
この生存率の特徴としては「がん以外の原因(他の病気や事故など)で亡くなった人」も含まれるため、がんの影響だけを示す数値ではありません。

【例】
5年実測生存率が70% ⇒ 診断された人数を100人とすると、70人が5年後に生存
※ただし、死亡の原因は問わない

相対生存率

がんと診断された人の生存率を、同じ年齢層の健康な人の生存率と比較した割合です。
先述した実測生存率よりも、がんがどれだけ生存率に影響を与えているのかがわかります。
なお、近年ではより正確な指標として、次の「ネット・サバイバル」が用いられています。

【例】
がん患者の5年生存率が80%、ある年齢層の健康な人の5年生存率が95%
⇒ 5年相対生存率は約84%

ネット・サバイバル(純生存率)

がん以外の死亡要因を除いた生存率です。
この数値には、交通事故やほかの病気が原因で亡くなったケースが入りません。
そのため、「がんそのものが生存に与えている影響」をより正確に把握しやすくなります。
近年では、研究や国際比較などでも用いられることが多い指標です。

【例】
5年ネット・サバイバルが60% ⇒ 100人中60人が5年後に生存
※がん以外の死因は含まない

サバイバー生存率(条件付き生存率)

がんの診断から一定期間を生存した人(=サバイバー)に限って算出する、その後の生存率です。
この生存率の特徴は、診断時ではなく、すでに一定期間を生き延びた時点を起点としている点にあります。
治療後の経過年数が長くなるにつれて再発リスクが減少していくことも多く、患者さんの心理的な安心感を支える材料になります。

【例】
1年サバイバーの5年生存率
⇒ がんと診断されてから1年後に生存している人を対象に、その後5年間生存できる確率を算出したもの
⇒ 診断からの通算年数で言えば「6年後の生存率」に相当する

生存率は何のためにあるか

繰り返しにはなりますが、生存率とは、あくまでも統計的なデータに基づく「傾向」です。
がんと診断された一人ひとりに、必ずしも当てはまるものではありません。
それでは何のためにあるかというと、治療の効果を客観的に知るためです。
「どの治療が有効なのか」「どの程度生存率を伸ばせるのか」を医療に活かすための手がかりになるからです。
このように、生存率はがん治療のための大切な指標として用いられているのです。

口腔がんに関連する生存率

ここでは、口腔がん関連の生存率について取り上げます。
※口腔がん単体での生存率ではなく、「口腔・咽頭がん」としての生存率となります。

臨床進行度別5年相対生存率

口腔・咽頭がんの進行度(限局・領域・遠隔)に分けた5年相対生存率は下記のとおりです。

がんの進行度 5年相対生存率
限局 86.6%
領域 53.5%
遠隔 13.9%

※上記データには「咽頭がん」も含む

【用語の説明】
・限局:がんが原発臓器(最初に発生した臓器)内にとどまっている
・領域:がんが原発臓器周辺まで広がっているが、遠隔転移には至っていない
・遠隔:原発臓器を超え、遠くの臓器へ転移している状態

限局の5年相対生存率は86.6%と、約9割の人が治療後5年生存できることを意味します。
つまり、早期発見・早期治療ができれば、口腔がんは比較的予後が良いと言えるでしょう。
がんの進行度が「領域」になると、生存率は53.5%、「遠隔」転移があると、生存率は10%台にまで低下。
がんがリンパ節に転移したり、隣接臓器に広がってしまうと、治療が難しくなることがわかります。

サバイバー5年相対生存率

5年相対生存率(男性) 5年相対生存率(女性)
0年サバイバー 49.7% 60%
1年サバイバー 60.4% 71%
2年サバイバー 72.4% 82.2%
3年サバイバー 78.8% 85.6%
4年サバイバー 81.6% 88.4%
5年サバイバー 83.3% 89.3%

がんと診断されたばかりの人(0年サバイバー)の5年相対生存率は、男性で49.7%、女性で60%。
しかし、そこから1年生存すると、それぞれ60.4%と71%に上昇。
さらに2年生存できれば72.4%、82.2%、5年生存では83.3%、89.3%と徐々に上がっています。
つまり、「最初の数年を乗り越えることが、その後の生存にとって非常に大きな意味を持つ」ということが見えてきます。

※出典:がん情報サービス┃口腔・咽頭

口腔がんに関するその他の統計

口腔がんに関する罹患数や年齢層など、その他の統計について取り上げます。

罹患数

「罹患」とは、特定の病気にかかることを意味します。
全国がん登録罹患データ(2021年)を見ていきましょう。

■部位別がん罹患数(男性)

No 部位 罹患数
1 前立腺 95,584
2 大腸 86,271
3 82,749
4 76,828
5 結腸 53,692
6 直腸 32,579
7 肝臓 23,677
8 膵臓 22,950
9 食道 21,150
10 腎・尿路(膀胱除く) 20,628
11 悪性リンパ腫 19,713
12 膀胱 18,388
13 口腔・咽頭 16,037
14 皮膚 13,002
15 胆のう・胆管 11,729
16 白血病 8,597
17 甲状腺 4,727
18 喉頭 4,359
19 多発性骨髄腫 4,197
20 脳・中枢神経系 3,124
21 乳房 667

■部位別がん罹患数(女性)

No 部位 罹患数
1 乳房 98,782
2 大腸 68,314
3 結腸 48,703
4 41,782
5 36,053
6 子宮 30,111
7 膵臓 22,869
8 直腸 19,611
9 子宮体部 19,071
10 悪性リンパ腫 17,268
11 卵巣 13,456
12 甲状腺 12,807
13 皮膚 12,016
14 肝臓 10,998
15 子宮頸部 10,690
16 腎・尿路(膀胱除く) 9,995
17 胆のう・胆管 9,888
18 口腔・咽頭 6,744
19 白血病 6,211
20 膀胱 6,060
21 食道 4,925
22 多発性骨髄腫 3,559
23 脳・中枢神経系 2,617
24 喉頭 412

2021年の全国がん登録データによると、口腔・咽頭がんの罹患数は男性で16,037人、女性で6,744人。
男性では第13位と、他の主要ながん(前立腺・大腸・肺など)と比べると罹患数は少ないものの、無視できない規模です。
女性では第18位と、さらに少ない位置づけですが、それでも6,000人以上が罹患しています。
男性と女性ではおよそ2.4倍の差があり、男性に多いがんであることがわかります。
喫煙や飲酒などのリスク因子が男性に多い傾向が影響している可能性が読み取れます。

※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)┃口腔・咽頭

年齢層

●男性

年齢層 罹患率(人口10万人あたり)
0~4歳 0.0
5~9歳 0.0
10~14歳 0.1
15~19歳 0.5
20~24歳 0.9
25~29歳 1.6
30~34歳 2.9
35~39歳 4.2
40~44歳 7.0
45~49歳 10.7
50~54歳 18.5
55~59歳 30.7
60~64歳 44.7
65~69歳 60.7
70~74歳 73.7
75~79歳 79.9
80~84歳 75.1
85~89歳 68.2
90~94歳 65.3
95~99歳 55.2
100歳以上 70.0

●女性

年齢層 罹患率(人口10万人あたり)
0~4歳 0.0
5~9歳 0.1
10~14歳 0.1
15~19歳 0.4
20~24歳 1.4
25~29歳 1.6
30~34歳 2.5
35~39歳 3.4
40~44歳 4.8
45~49歳 6.3
50~54歳 8.9
55~59歳 11.1
60~64歳 12.6
65~69歳 14.6
70~74歳 17.6
75~79歳 21.1
80~84歳 26.0
85~89歳 33.3
90~94歳 35.0
95~99歳 36.0
100歳以上 42.7

※単位:例
※出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)┃口腔・咽頭

男女ともに年齢が上がるにつれて罹患率が上昇しています。
これは多くのがんに共通する傾向ですが、口腔・咽頭がんも例外ではありません。
男性の場合は50代後半(55~59歳)以降に急増し、60代・70代でピークに達し、80歳以上ではやや緩やかになるものの依然として高水準です。
女性では、男性ほどの急上昇は見られないものの、60歳以降はゆるやかに増え続け、高齢になるほど罹患率が高まるという傾向が見られます。

まとめ

口腔がんの生存率やその他の統計について説明しました。重要なポイントを振り返ってみましょう。

・生存率には「実測」「相対」「ネット・サバイバル」「サバイバー」など複数の指標があり、目的に応じて使い分けられている
・生存率はあくまで統計上の傾向であり、個人の経過は病期・治療・体質などで変わる
・口腔がんの5年相対生存率は、限局では約9割、遠隔転移があると1割台
・診断から1年、2年と生存期間を重ねるごとに、条件付き生存率は上昇する
・喫煙・飲酒・口腔内の不衛生はリスク因子と考えられている
・年齢が上がるほど罹患率も上昇するため、セルフチェックが大切

参考サイト

私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』