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がんの脳転移について、症状や治療法について解説

がんの脳転移について、症状や治療法について解説

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がんの脳への転移とは

がんの脳への転移は、体の他の部位で発生したがん細胞が血流を通じて脳に転移し、そこで新たな腫瘍を形成する現象です。
脳に転移したがんを「転移性脳腫瘍」と呼びます。
がん細胞が脳に転移すると、脳の機能に干渉し、さまざまな神経学的症状を引き起こします。
頭痛、麻痺、視力障害、さらには記憶障害などが含まれることがあります。

治療法は、がんの種類と脳転移の範囲に依存しますが、一般的には手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)が用いられます。
これらの治療は、症状を緩和し、患者の生活の質を改善するために重要です。

脳転移を起こしやすいがんの種類

脳転移を起こしやすいがんの種類は、「肺がん」、「乳がん」、「大腸がん」、「胃がん」、「頭頸部がん」などです。
がんを早期発見するために、定期的にがん検診を受けるようにしましょう。
厚生労働省から以下のように、がん検診を受けるように推奨されています。

  1. 胃がん検診、対象者:50歳以上、受診間隔:2年に1度
  2. 子宮頸がん検診、対象者:20歳以上、受診間隔:1年に1度
  3. 肺がん検診、対象者:40歳以上、受診間隔:1年に1度
  4. 乳がん検診、対象者:40歳以上、受診間隔:2年に1度
  5. 大腸がん検診、対象者:40歳以上、受診間隔:2年に1度

参照元:厚生労働省・がん検診

転移性脳腫瘍の主な症状

頭痛、嘔吐、ふらつき

転移性脳腫瘍ができると、脳が圧迫されて頭痛や嘔吐、ふらつきなどの症状が現れます。

麻痺・失調など

脳転移が進行すると、麻痺や失調といった障害が起こることがあります。
麻痺は脳の特定の領域が損傷を受けることで、身体の一部または片側全体の感覚や運動機能が失われる状態を指します。
これにより、患者は手足の動きを自由にコントロールできなくなることがあります。

失調は手や足の調節機能の障害により、体の動きが不安定になる症状です。
この状態では、歩行時のバランスを保つことが困難になったり、細かい手作業が難しくなるなど、日常生活に支障をきたすことがあります。

失語症・失読・失書など

脳転移が言語処理を担う脳領域に影響を与えると、失語症や失読、失書といった認知障害が現れることがあります。
失語症は、言葉の理解や表出が困難になる病態で、患者は通常の会話を理解したり、自分の意思を言葉で表現することが難しくなります。

失読は、文字を認識して理解する能力の低下を意味し、失書は書く能力が障害されることを指します。
これらの症状も脳の特定の部分が損傷を受けることで引き起こされ、読み書きの困難は患者の日常生活やコミュニケーションに大きな障害をもたらします。

記憶障害など

脳転移が記憶に関連する脳領域に影響を与えることで、記憶障害が生じることがあります。
記憶障害には短期記憶の喪失や新しい情報の学習が困難になるなどの症状が含まれます。

脳転移のメカニズム

がん細胞がどのようにして脳に転移するかを理解するには、転移のメカニズムを詳しく知ることが重要です。
脳転移には「血行性転移」と「浸潤」があります。
「浸潤」の場合、頭頸部がんが大きくなり脳へ浸潤することがありますが、「血行性転移」のケースが多いです。

「血行性転移」は以下のように脳転移します。

  1. 血管への侵入: がんの原発巣からがん細胞が周囲の血管に侵入し、血液やリンパの流れに乗って体内を移動します。
  2. 血流を通じて移動: がん細胞は血流に乗り、体内を循環します。この間、がん細胞は免疫系によって破壊されますが、一部は増殖し続けます。
  3. 脳への転移: 生存したがん細胞が脳の血管に到達すると、血管から周囲の脳組織に移動します。がん細胞は脳内で定着し始め、新たな腫瘍の形成を始めます。
  4. 脳内での増殖: 脳内に定着したがん細胞は、周囲の環境に適応し、増殖を開始します。脳腫瘍がより大きくなり、さまざまな神経学的症状を引き起こす原因となります。

転移性脳腫瘍の治療方法

手術

手術は脳転移の治療法の中でも、がんを取り除くことができる効果的な方法の一つです。
脳転移が限定された範囲に存在し患者の健康状態が許す場合、手術による選択肢となり得ます。
手術によって腫瘍を物理的に除去することで、症状の急速な改善を目指し、患者の生活の質を向上させることが可能です。

しかし、脳手術はリスクも伴います。手術適応は腫瘍の位置や大きさ、患者の健康状態によって決定されますが、患者さんの体には大きな負担がかかります。
また、手術後の再発リスクも存在し、しばしば放射線治療と組み合わせて行われることが一般的です。

放射線治療

放射線治療は、手術よりも患者の体への負担が少なく、脳転移に対して効果的な治療オプションです。
この治療法は、放射線をがん細胞が集中している領域に照射し、細胞を破壊することにより腫瘍の成長を抑えます。

放射線治療には全脳照射と定位照射の2つがあります。

  1. 全脳照射:脳全体に放射線を照射する方法で、多数の転移がある場合や手術が不可能な場所に腫瘍が存在する場合に使用される。
  2. 定位照射:放射線を悪性腫瘍に直接照射する技術で、1回照射の「定位手術的照射」と数回に分割して照射する「定位放射線治療」がある。

放射線治療の適応と方法は、転移の数、位置、及びがんの種類によって異なります。

また、転移性脳腫瘍の放射線治療では、以下のような装置が利用されます。

  1. リニアック等
  2. トモセラピー
  3. ガンマナイフ
  4. サイバーナイフ

抗がん剤治療

転移性脳腫瘍に対する抗がん剤治療は、手術や放射線治療の後に適用されるケースがあります。
また、全身にがんが転移している場合は、手術や放射線治療よりも先に抗がん剤治療が行われることもあります。

抗がん剤治療は全身治療であり、薬剤が血流を通じて体内を巡ります。
この方法の利点は、到達困難な脳の領域や、他の臓器への転移にも対応できる点です。
しかし、「血液脳関門」の仕組みにより、抗がん剤の脳への到達を妨げるため、治療の効果は限定的でした。

近年の医学の発展により、原発巣によっては転移性脳腫瘍にも効果のある分子標的治療薬が開発されたため、有効な治療方法の一つになっています。

まとめ

がんの脳への転移は、患者さんとその家族にとって重大な問題です。
この記事では、脳転移の原因、症状、および治療オプションについて詳しく解説しました。
以下は、がんの脳転移に関する重要なポイントのまとめです。

■ 脳転移の原因

  1. 体の他の部位で発生したがん細胞が血流を通じて脳に到達し、新たな腫瘍を形成します。
  2. 肺がん、乳がん、大腸がんは脳転移を起こしやすい傾向にあります。

■ 主な症状

  1. 頭痛、嘔吐、ふらつき
  2. 麻痺、失調など
  3. 失語症・失読・失書など
  4. 記憶障害など

■ 治療方法

  1. 手術: 脳の悪性腫瘍を物理的に除去し、症状を改善するための手術。
  2. 放射線治療: 手術よりも患者の体への負担が少ないのが特徴、全脳照射または定位放射線治療などがあります。
  3. 抗がん剤治療: 分子標的治療薬を含む、原発巣に基づいた治療が行われます。

脳転移の治療は多岐にわたり、患者の状態やがんの状態に合わせて個別に治療を行います。

参照元:がんの脳転移と日常生活・静岡県立静岡がんセンター

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