がん末期でお悩みならクリニックC4。末期がん、多発転移でもクリニックC4のトモセラピーなら治療の可能性があります。
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膀胱がんの末期症状には、血尿や排尿困難、倦怠感、食欲低下、骨転移による痛みなどが含まれます。この記事では、膀胱がんの基礎知識を押さえたうえで、末期に現れやすい症状、ステージ4との違い、治療の流れや緩和ケアについて説明します。
まずは膀胱がんについて、特徴やステージの分類を説明します。
膀胱がんとは、尿をためる臓器である膀胱の、内側の細胞から発生するがん(悪性腫瘍)の総称です。膀胱がんの多くは、尿路を覆う「尿路上皮」から発生する「尿路上皮がん」で、全体の90%以上を占めています。
膀胱がんは、がんが膀胱の壁にどのくらい深くまで及んでいるかによって、大きく以下の2つに分類されます。この分類は治療方法や予後を決める重要な基準となります。
■筋層非浸潤性膀胱がん
・がんが膀胱の表面(粘膜・粘膜下層)にとどまっている状態
・比較的予後は良いが再発しやすい
■筋層浸潤性膀胱がん
・がんが膀胱の壁の深い筋肉の層(筋層)にまで及んでいる状態
・転移のリスクが高い傾向
がんが膀胱の最も内側である粘膜(上皮)内にとどまっている状態です。
リンパ節や他の臓器への転移はありません(筋層非浸潤性がん)。
がんは上皮の下の結合組織まで及んでいますが、筋層には達していません。
転移はありません(筋層非浸潤性がん)。
がんが筋層まで及んでいますが、膀胱の外の脂肪組織には達しておらず、転移もありません(筋層浸潤性がん)。
がんが膀胱の周囲の脂肪組織や隣接する臓器(前立腺、子宮など)に広がっている、あるいは骨盤内のリンパ節への転移がみられる状態です。遠隔転移はありません。
ステージⅣは、がんが骨盤壁や腹壁まで及んでいる場合や、骨盤外のリンパ節に転移している場合、あるいは肺・肝臓・骨などの遠隔臓器に転移している場合です。
実は、「ステージ(病期)」と「末期」は同じ意味ではありません。
ここでは、両者の違いを整理しましょう。
がんの「ステージ」と「末期」は、意味が異なる概念です。
「ステージ」とは、がんが体の中でどれくらい広がっているか(深さ、リンパ節転移、遠隔転移)を示す分類です。
膀胱がんにおいて、他の臓器への転移がある「ステージⅣ」と診断された場合でも、患者さんの全身状態や体力によっては、抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬などのがんの進行を抑えるための治療(薬物療法)が行われることがあります。
一方で、末期は医学的に明確な定義があるわけではありません。
がんの広がり具合に関わらず、「がんに対する治療(抗がん剤など)を続けても治癒が現実的ではなくなり、治療による体へのダメージ(副作用など)が、得られるメリットを上回ってしまった状態」を指します。
そのため、仮に「ステージⅣ」でも「末期」とは限りません。
逆に、ステージにかかわらず患者さんの状態によっては「末期」と伝えられることがあります。
医師の判断によりますが、理由は主に3つあります。
■がんが進行し手術が有効でない
がんが全身に広がっている(遠隔転移)場合、目に見える部分だけを手術しても再発の可能性が高く、体への負担や免疫低下で逆効果になるリスクが高いです。
■体力や臓器機能が治療に耐えられない
抗がん剤などの治療は強い副作用があります。体力(パフォーマンスステータス)が低下していたり、腎臓・肝臓の機能が弱っていると、治療の効果よりリスクが上回ると判断されます。
■積極的治療の選択肢が尽きた
手術・放射線・薬物療法などの標準治療を検討し、また、がんが薬に耐性を持って効果がなくなった場合、保険診療内で行える積極的治療が残らなくなります。
末期になると、「がんの根治を目指す治療」よりも、「苦痛を和らげる治療(緩和ケア)」が中心になります。がんによる苦痛や治療に伴うつらさを和らげ、できるだけ穏やかな時間を過ごせるようにすることが目的です。
膀胱がんの症状を、初期から末期にかけて説明します。
膀胱がんで最もよく見られる初期症状は、血尿です。痛みを伴わないことが多く、尿の色が赤色や茶色になることで気づくことがあります。血尿は常に出るわけではなく、一度出たあとしばらく出ないこともあるため、放置されてしまうことも少なくありません。
また、目で見てわかる血尿だけでなく、検査で初めてわかる血尿(顕微鏡的血尿)の場合もあります。
がんが進行すると、次のような排尿に関する症状がみられることがあります。
・頻尿(トイレが近くなる)
・排尿時の痛み
・尿が残っているような感じ(残尿感)
・急に強い尿意を感じる(切迫尿意)
・尿が出にくくなる
これらは、膀胱の粘膜にできた腫瘍が大きくなり、膀胱の働きや尿の流れに影響することで起こると考えられています。
末期になり、全身の状態が悪化してくると、だるさ(倦怠感)や食欲の低下といった全身症状が現れやすくなります。
また、膀胱がん特有の症状としては、血尿や、がんが尿管を塞ぐことで起きる水腎症(腎臓が腫れる状態)、それに伴う腎機能の低下などがあります。がんが骨に転移している場合は強い痛みが生じることもあります。
膀胱がんの治療は、「がんがどこまで入り込んでいるか」で方針が大きく変わります。
重視されるのは、がんが膀胱の表面近くにとどまっているのか、それとも膀胱の筋肉まで深く入っているのか、という点。それを調べるため、まずTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行い、がんを切除すると同時に、がんがどこまで深く及んでいるかを調べます。
TURBTの結果から、以下のどの段階に該当するかを判断し、その後の治療を決めていきます。
・筋層非浸潤性膀胱がん(ステージ0~Ⅰ)
・筋層浸潤性膀胱がん(ステージⅡ・Ⅲ)
・転移がある進行がん(ステージⅣ)
・末期段階
がんは粘膜の浅い部分にとどまっている段階です。このステージでは、できるだけ膀胱を残しながら治療することが基本方針で、TURBTのみで治療が完了することもあります。
がんが膀胱の筋肉の層まで深く入り込んでいますが、他の臓器への転移はない状態です。
膀胱をすべて取り除く「全摘除術」と、尿の新しい出口を造る「尿路変向(変更)術」が標準治療です。
がんがリンパ節や肺、肝臓、骨など、他の臓器へ広がっている状態です。
手術で取り切ることは難しいため、全身に効く薬を使う「薬物療法(細胞障害性抗がん薬)」が検討されます。薬が効かなくなった場合や再発した場合は、「免疫チェックポイント阻害薬」や、抗体と抗がん剤を組み合わせた「抗体薬物複合体」へと薬を変えながら治療を続けていきます。
末期においては、がんそのものを小さくする治療を無理に続けるのではなく、血尿や痛み、だるさなどを和らげながら、できるだけ穏やかに過ごせるようにすることが治療の目的になります。治療の中心となるのは「緩和ケア」です。
緩和ケアは、がんによって起こる体や心のつらさをやわらげ、患者さんの生活の質(QOL)を保つことを目的とした医療です。血尿、排尿時の痛み、息苦しさなどの身体的な苦痛だけでなく、不安や落ち込み、生活上の困りごとに対しても、医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなどが連携して支えます。
緩和ケアでは、患者さんの状態や症状に応じて、必要なケアが組み合わされます。
■痛みや苦しさをやわらげる治療
進行した膀胱がんでは、腫瘍の広がりや転移によって、下腹部の痛み、腰や背中の痛みなどが出ることがあります。こうした痛みに対しては、鎮痛薬を調整しながら、日常生活を少しでも楽に送れるように痛みのコントロールを行います。
■膀胱がん特有の症状を和らげる治療
がんからの出血(血尿)や、がんが尿管を塞ぐことによる水腎症(背中や腰の痛み)などに対して、症状を和らげるための処置を行います。出血や骨転移による痛みを抑える目的で、がんにピンポイントで「放射線治療」を行うこともあります。
■心と生活のサポート(家族のケアも含む)
緩和ケアは体の苦痛だけでなく、不安や気分の落ち込みといった「心のつらさ」もサポートします。さらに、患者さんを支えるご家族もまた、看病疲れや大きな不安を抱える「第二の患者」です。ご家族自身の心のケアや休息のサポート、今後の療養生活や介護に関する相談支援も、重要なケアの一環として行われます。
膀胱がんでは、初期には血尿、進行すると頻尿や排尿時痛、尿が出にくいといった症状が現れます。
末期になると倦怠感や食欲低下、血尿のコントロール困難、水腎症、骨転移による痛みなどがみられることがあります。また、ステージはがんの広がりを示す病期であるのに対し、末期は積極的治療のメリットが小さくなり、緩和ケアが中心となる状態を指します。
治療の末に「末期」という段階を迎えたとしても、そこには「緩和ケア」という大切な医療が続いています。がんと戦うステージから、患者さんらしく穏やかな時間を過ごすステージへと移り、治療の目的が変わります。患者さん本人だけでなく、支えるご家族のための心のケアや相談窓口も用意されています。決して一人で抱え込まず、主治医や病院の相談支援センターなどの専門チームを頼りましょう。
私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』