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末期がんとは?ステージ4との違いやケアの種類

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「末期がん」という言葉には重みがあります。
ただ、「末期」という言葉には医学的な定義があるわけではなく、ステージ4と必ずしもイコールではないことも事実。
本記事では、末期がんの意味合いや治療・ケアの選択肢を整理しています。

末期がんについて考える

「末期がん」とは、がんが進行していて治療による根治(完治)が難しい段階を指す言葉です。
ただし、「末期」という言葉は医学的に厳密な定義があるわけではなく、医師の間でも使い方や意味合いに幅があります。
医師が「末期がん」と説明するのは、おおむね次のようなタイミングです。

・治療によってがんの進行を止めるのが難しくなったとき
・延命よりも生活の質(QOL)を重視する方針に切り替えるとき

ただし、患者本人への告知の仕方やタイミングは、本人の希望や状態に応じて慎重に決められます。

末期がんとは?

「末期がん」とは、がんが進行していて治療による根治(完治)が難しい段階を指す言葉です。
ただし、「末期」という言葉は医学的に厳密な定義があるわけではなく、医師の間でも使い方や意味合いに幅があります。
医師が「末期がん」と説明するのは、おおむね次のようなタイミングです。

・治療によってがんの進行を止めるのが難しくなったとき
・延命よりも生活の質(QOL)を重視する方針に切り替えるとき

ただし、患者本人への告知の仕方やタイミングは、本人の希望や状態に応じて慎重に決められます。

ステージ4との違い

混同されがちですが、「末期がん=ステージ4」ではありません。

■ステージ4
がんが他の臓器や遠くのリンパ節に転移している状態

■末期がん
ステージとは関係なく、治療によって根治(完治)が難しい場合に用いられる言葉

「ステージ4」は医学的な分類によるがんの進行度を示す言葉で、「末期がん」は治療の見通し(予後)に基づく状態の呼び方です。
そのため、ステージ4でも「末期」とは限らず、ステージがそれ以下でも「末期」と判断される場合があるということです。

末期がんの受け止め方

「末期」と聞くと余命を意識してしまうのは事実。
しかし、考えていただきたいのはそれだけではありません。
末期と診断されても、緩和ケアで症状をできるだけ抑えながら日常を過ごせるケースもあります。
また、緩和ケアだけでなく、薬物療法や手術、放射線治療などを併用するという選択肢もあります。

末期がんで行われる「ケア」とは

緩和ケア

緩和ケアとは、生き方に注目し、「どう生きたいか」を考えるケアです。

緩和ケアの目的は、身体的・精神的・社会的など、あらゆる苦痛を和らげ、QOL(生活の質)を高めることにあります。
終末期だけではなく、ガンと診断されたタイミングから受けることができ、治療と並行して行うことも可能です。
また、同じ意味で用いられる言葉として「ホスピスケア」もあります。
緩和ケアとホスピスケアに大きな違いはありませんが、強いて言えばケアの対象時期です。
緩和ケアが「がんと診断された時から終末期」を対象にしているのに対し、ホスピスケアは「治癒が望めない時期から終末期」を対象としています。
緩和ケアで行われる支援としては、以下のようなものがあります。

  1. 自分の病気を知り、治療法の選択を助ける
  2. 痛みなどのつらい症状を取り除くケア

    1. (1)痛みを取り除く
    2. (2)痛み以外の様々な症状を取り除く
  3. 日常生活を取り戻すケア

    1. (1)食事を楽しむケア
    2. (2)苦痛や不快感を最低限にするための排泄のケア
    3. (3)夜にぐっすり眠れるようにするケア
    4. (4)好きな姿勢をとったり、自然な体位や寝返りをうつケア
    5. (5)からだをきれいに保つケア
    6. (6)患者さんにとって心地よい環境を提供するケア
  4. こころのふれあいを大切にし、元気になるケア
  5. ご家族へのケア
  6. ご自宅でも、緩和ケアを受けられるようにする

※引用元:緩和ケア.net┃緩和ケアってなに?

緩和ケアの受け方

緩和ケアは、入院中や通院をしながら、または在宅でも分けられます。

入院中に受ける

病院に入院している場合は、がん治療を行う一般病棟や、緩和ケアに特化した「緩和ケア病棟」でサポートが受けられます。
一般病棟では、主治医や看護師が治療と並行して痛みや不安のケアを行い、必要に応じて専門職が加わることも。
一方、緩和ケア病棟では治療ではなく、体や心のつらさを和らげることが目的です。
できるだけ穏やかな環境で過ごせるように設計されており、季節のイベントなどが行われることもあります。
希望する場合は、空き状況や地域差もあるため、早めに相談することをおすすめします。

外来で受ける

外来での緩和ケアは、がん治療で通っている外来や、緩和ケア外来で受けることができます。
治療と並行して体調の不調や生活の不安について相談できるため、通院中に困ったことがあれば遠慮なく声をかけてみましょう。
また、緩和ケア外来では専門知識のある医師や看護師が対応してくれるため、治療が終わったあとでも継続的なケアが可能です。
施設によって対応の有無や内容が異なるので、主治医に相談してみるとスムーズです。

在宅で受ける

住み慣れた自宅での療養を望む方には、訪問診療や訪問看護などを利用した「在宅緩和ケア」という選択肢があります。
医師や看護師が定期的に訪問してくれるので、体調や生活に合わせたケアが受けられます。
一人暮らしの方でも、介護サービスを組み合わせることで安心して生活を続けられますし、急な体調の変化にも備える体制を整えることができます。
自宅での療養には保険が適用されるケアも多く、費用面でも比較的軽くなるケースがあります。
ただし、医師や看護師の交通費など一部自己負担があるため、事前に確認しておくと安心です。

ターミナルケア

ターミナルケアは、直訳すると「終末期医療」。
明確な定義がないため緩和ケアやホスピスケアなどと混同されがちですが、ターミナルケアの目的は「いかに苦痛なく最期を迎えるか」であり、生き方を考える緩和ケアとは方向性が異なります。
延命を目的とせず、患者さんの痛みや恐怖を和らげ、安らかな最期をサポートすることに重きを置いています。

身近な人が末期がんとわかったら

無理に励まさなくてもいい

大切な人に少しでも長く生きていてほしいという思いから、つい「頑張って」と言いたくなる気持ちは自然なこと。
しかし、本人は「もう十分頑張ってきた」と考えてしまうかもしれません。
「何も言えないけど、そばにいる」「話したいときはいつでも聞くよ」といった言葉も、優しい声掛けの一つです。

治療とケアを一緒に考える

例えば、延命治療をどこまでやるか、緩和ケアや在宅医療をどうするかなど、治療やケアの方針を一緒に考えることができます。
医師の判断、本人の希望を尊重しつつ、家族としてどう関わるかも考えていく。
正解というものはなく、迷ったり、何度も話し合ったりしていいことです。

寄り添う人も、ひとりで抱え込まなくていい

大切な人の末期がんと向き合うのは、想像以上にしんどいもの。
だからこそ、寄り添う側のあなた自身も誰かに支えてもらうことが必要です。

・医療者(医師・看護師・ソーシャルワーカー)
・がん相談支援センターや地域包括支援センター
・家族、友人、そして時にはカウンセラー

上記のように、相談できる場所があることを知っておきましょう。
「自分がつぶれないようにすること」も、大事な支え方の一つです。

まとめ

「末期がん」とは、根治(完治)が難しい段階を指す言葉。
医学的なステージとは異なり、ステージ4でも末期とは限らないし、ステージ4以下でも末期と判断されることも。
治療やケアでは、痛みを緩和しながら生活の質を保つ緩和ケアや、必要に応じて薬物療法や放射線治療を併用するなどの選択肢があります。
もし大切な人が末期がんとわかった場合は、無理に「頑張って」と言わなくても大丈夫。
一緒に治療やケアを考えたり、そばにいるだけで大きな支えになることがあります。

私たちクリニックC4は『がんをあきらめない』