再発がんでは、以前に治療した部位やその近くに病変が現れることがあります。その場合、これまでの治療で周囲の正常組織が受けた影響にも配慮しながら、再発した病変へどのように治療を行うかを慎重に考える必要があります。
トモセラピーは、CT画像をもとに病巣の位置や形状を立体的に把握し、放射線の強さや照射範囲を細かく調整して照射する治療法です。複雑な形状の病巣にも対応しやすく、周囲の正常組織への影響をできるだけ抑えながら、治療が必要な部位へ集中的に放射線を届けることが可能です。
また、再発がんでは病変が複数みられる場合もあります。当院では、画像上確認できる病変を治療対象とすることを目指し、ひとつの治療計画で複数の病変へ照射する方法を積極的に検討します。
病巣の位置・数・大きさ、これまでの治療歴、周囲の正常組織が受けた放射線量、全身状態などを確認したうえで、トモセラピーによる治療の適応と照射範囲を個別に判断します。
複数の病変に対して、トモセラピーによる放射線治療を2週間で10回行いました。治療期間中に、抗がん剤などほかの治療は行っていません。
治療終了から5か月後のPET-CTでは、今回放射線を当てたすべての病変で薬剤の集積が消失しており、治療奏効と判断しました。治療中には軽い吐き気と胃のむかつきがありましたが、吐き気止めを服用し、予定していた治療を完了しました。
※これは一人の患者様の治療経過です。すべての患者様に同じ結果が得られるわけではありません。また、PET-CT上の所見であり、がんが治癒したことや、その後に再発しないことを示すものではありません。

20XX年 3月

20XX年 9月
※丸で囲った以外の赤く見える箇所は病変箇所ではありません。腎臓です。
| がんの種類・原発部位 | 卵巣がん |
|---|---|
| 今回治療した部位 | 全身の多発リンパ節転移 |
| 患者様について | 40歳代・女性 |
| 治療内容 | 多発リンパ節転移に対してトモセラピーによる放射線治療を実施。総線量48.5Gyを10回に分けて照射 |
| 治療期間・回数 | 2週間、計10回 20XX年 |
| 同時期に行った治療 | トモセラピー治療のみ |
| 治療結果 | 治療終了5ヶ月後のPET-CTで治療病変への集積消失を確認。 |
| 今回の治療に関係する 既往歴・治療歴 |
|
| 治療にかかった費用と 費用に含まれる範囲 |
治療費総額約230万円(税込) ※治療費は症例当時の料金を掲載しています。現在の料金については、料金表をご確認ください。 ※治療費には、診察・治療計画用CT・放射線治療の費用が含まれます。治療後の画像検査費用は含まれません。 |
| 主なリスク・副作用 | 一般的な副作用として、嘔気、倦怠感、腹痛や下痢などがございます。本症例では、治療中に軽度の嘔気、胃のムカつきといった消化器症状を認めましたが、吐き気どめの内服によりコントロール良好で、無事最後まで治療できました。 リンパ節転移に対する照射に限らず、治療病変の周囲に正常な消化器がある場合、嘔気、下痢、腹痛などの消化器症状がでることがあります。 |
※【治療内容】トモセラピーは、画像誘導放射線治療(IGRT)と強度変調放射線治療(IMRT)の技術を組み合わせた放射線治療装置の名称です。 CT画像を用いて腫瘍の位置を確認しながら、病変の形状や広がりに応じて放射線量を調整し、がん細胞の増殖を抑えることを目的とします。
※【治療期間と通院の頻度】治療期間は病状や治療目的により異なりますが5~20日間程度で、休診日を除く毎日連続で行われます。1日の治療時間は1時間程度です。
※【費用】Clinic C4でのトモセラピー治療はすべて自由診療です。費用は初診・初回相談料:33,000円(税込)、治療費用:2,890,000円(税込 計画費含む)、局所投与手技量:440,000~640,000円(税込)、紹介状・診断書:3,300円(税込)、通院証明書・傷病手当等証明書:6,600円(税込)です。
※【副作用・リスク】複数の病変への同時照射による副作用として、一般的な放射線治療の副作用である周辺の正常組織被ばくによる放射線障害以外に全身的に生じる恐れのある放射線の急性影響(骨髄被曝による白血球、血小板の低下、腹部の低線量被曝による嘔気嘔吐など)のリスクが確認されています。Clinic C4では、これらのリスクや体への負担を軽減するための治療計画を実施、必要に応じて薬剤で対応を行っています。
クリニックC4は
末期がんや再発がんはもちろん
「治療方針に迷っている」
「手術以外の選択肢を探している」
という段階からのセカンドオピニオンを広く受け入れています。まずはご相談ください。