標準治療で十分な効果が得られなかった場合、「もう次の治療はないのでは」と不安を感じる方も少なくありません。しかし、これまでの治療で思うような結果が得られなかった場合でも、全身状態が良好に保たれている場合には、局所制御や再発を防ぐことを目的に放射線治療を検討できることがあります。
病巣の形に合わせて放射線の強さを細かく調整し、治療直前の画像確認によって照射位置を補正することができる放射線治療が、トモセラピーです。一般的な照射方法では慎重な検討が必要となる複雑な形状の病変や、複数の病変に対しても、正常組織への影響をできるだけ抑えながら照射計画を立てやすいことが特徴です。
当院では、これまでの治療内容、過去の放射線治療歴、病変の場所・数・大きさ、全身状態を踏まえて、トモセラピーによる治療の可能性を個別に検討します。
複数の病変に対して、トモセラピーによる放射線治療を2週間で10回行いました。
放射線治療中には、放射線の作用を高める目的の薬(放射線増感剤)を服用しました。また、当院での治療後には、提携クリニックで免疫治療も受けています。
当院での治療終了から約2か月後のPET-CTでは、今回放射線を当てたすべての病変で薬剤の集積が消失しており、治療奏効と判断しました。
※これは一人の患者様の治療経過です。すべての患者様に同じ結果が得られるわけではありません。PET-CT上の所見であり、がんが治癒したことや、その後に再発しないことを示すものではありません。また、放射線増感剤と治療後の免疫治療も行われているため、画像上の変化をトモセラピーだけによるものと判断することはできません。

20XX年5月

20XX年7月

20XX年5月

20XX年7月
※丸で囲った以外の赤く見える箇所は病変箇所ではありません。腎臓です。

20XX年5月

20XX年7月
※丸で囲った以外の赤く見える箇所は病変箇所ではありません。膀胱です。
| がんの種類・原発部位 | 乳がん |
|---|---|
| 今回治療した部位 | 多発リンパ節転移、多発骨転移、多発肝転移、右胸膜転移、左胸壁皮下転移(皮下転移のみ画像なし) |
| 患者様について | 60歳代・女性 |
| 治療内容 | 多発リンパ節転移、多発骨転移、多発肝転移、右胸膜転移、左胸壁皮下転移に対し、トモセラピーによる放射線治療を実施。総線量40Gyを10回に分けて照射 |
| 治療期間・回数 | 2週間、計10回、20XX年 |
| 同時期に行った治療 | トモセラピーによる放射線治療中に、放射線増感剤の内服を併用 また、当院治療後に提携クリニックでの免疫治療を実施 |
| 治療結果 | 治療終了後約2ヶ月後のPET-CTで全治療病変の集積消失を確認。 |
| 今回の治療に関係する 既往歴・治療歴 |
20XX-13年にホルモン療法 20XX-12年に乳房全摘+腋窩リンパ節郭清術 20XX-6年に放射線治療 20XX-1年に抗がん剤治療 |
| 治療にかかった費用と 費用に含まれる範囲 |
治療費総額約240万円(税込) ※診察、治療計画用CT、放射線治療費を含む。治療後のCT検査費用は含まない |
| 主なリスク・副作用 | 一般的な副作用として、倦怠感、皮膚炎、血球減少、肝機能低下、咳嗽などがございます。本症例では治療中に食欲低下、倦怠感、嘔気、軽度の呼吸困難を認めましたが、酸素化は良好で、内服による対症療法で対応いたしました。今回の症例のように全身に治療病変がある場合には、副作用も比較的強く出現するケースがございます。 |
※【治療内容】トモセラピーは、画像誘導放射線治療(IGRT)と強度変調放射線治療(IMRT)の技術を組み合わせた放射線治療装置の名称です。 CT画像を用いて腫瘍の位置を確認しながら、病変の形状や広がりに応じて放射線量を調整し、がん細胞の増殖を抑えることを目的とします。
※【治療期間と通院の頻度】治療期間は病状や治療目的により異なりますが5~20日間程度で、休診日を除く毎日連続で行われます。1日の治療時間は1時間程度です。
※【費用】Clinic C4でのトモセラピー治療はすべて自由診療です。費用は初診・初回相談料:33,000円(税込)、治療費用:2,890,000円(税込 計画費含む)、局所投与手技量:440,000~640,000円(税込)、紹介状・診断書:3,300円(税込)、通院証明書・傷病手当等証明書:6,600円(税込)です。
※【副作用・リスク】複数の病変への同時照射による副作用として、一般的な放射線治療の副作用である周辺の正常組織被ばくによる放射線障害以外に全身的に生じる恐れのある放射線の急性影響(骨髄被曝による白血球、血小板の低下、腹部の低線量被曝による嘔気嘔吐など)のリスクが確認されています。Clinic C4では、これらのリスクや体への負担を軽減するための治療計画を実施、必要に応じて薬剤で対応を行っています。
一度治療した部位にがんが再発しても、治療の可能性が残されていることがあります。再照射を含む、次の選択肢をご案内します。
がんが転移していても、症状の緩和や病変の制御を目指せる場合があります。転移の状態に応じた放射線治療をご紹介します。
抗がん剤が効きにくい場合や、副作用で継続が難しい場合にも、別の選択肢があります。局所に働きかける放射線治療についてご説明します。
がんの部位や身体の状態から手術が難しい場合でも、放射線治療が選択肢となることがあります。切らずに病変を狙う治療をご紹介します。
クリニックC4は
末期がんや再発がんはもちろん
「治療方針に迷っている」
「手術以外の選択肢を探している」
という段階からのセカンドオピニオンを広く受け入れています。まずはご相談ください。